2026年度から国民年金保険料が月額1万7920円に引き上げられます。
自営業やフリーランス、学生の方にとって、前年度比で月410円の増額は決して無視できない家計の負担ですよね。
本記事では、この負担を少しでも抑えるための「クレカ前納」による節約術や、物価高の中で改定された最新の年金受給額のリアルについて解説します。
1. 2026年度の国民年金保険料「月1万7920円」に!ひと月410円の増額
はじめに、自営業者やフリーランス、学生といった第1号被保険者が納める「国民年金保険料」がどのように変わるのか見ていきましょう。
1.1 【2025年〜2027年】国民年金保険料の具体的な推移
- 2025年度(令和7年度):月額1万7510円(前年度より530円増)
- 2026年度(令和8年度):月額1万7920円(前年度より410円増)
- 2027年度(令和9年度):月額1万8290円(前年度より370円増)
2026年度の保険料を年額で計算すると、前年度と比較して4920円の負担が増えることになります。これは家計にとって無視できない金額といえるでしょう。
2. 「クレカ」で「前納」なら保険料割引とポイント還元でお得に
国民年金には、将来の保険料をまとめて支払うことで割引が受けられる「前納」制度があります。
とくにクレジットカード払いを選ぶと、「制度による割引」と「カードのポイント還元」の両方を享受できるのが最大のメリットです。
※ご利用のカード会社によりポイントの対象にならない場合がありますので事前にご確認ください。
2.1 「前納」による確実な割引
2026年度(令和8年度)の保険料を基準にすると、前納を利用することで以下のような割引が期待できます。
- 1年前納(クレカ払い): 年間で3820円程度の割引
- 2年前納(クレカ払い): 2年間で1万6010円前後の割引
※口座振替(1万7370円割引)には一歩及びませんが、現金払いよりもお得な設定です。
※上記の割引額は概算であり、令和8年度および9年度の保険料を基に算出されています。
一度にまとまった金額を支払うのは躊躇してしまいますが、現在の預金金利などと比べると、この割引による効果は大きいといえそうです。
3. 国民年金保険料を払い続けて…いまのシニア世代は年金をいくらもらえる?
家計において決して小さくない国民年金保険料の支払い。
40年間、全ての保険料を納めた場合、老後に受けとれる年金はどれくらいになるのでしょうか。
3.1 2026年度の年金額(例)
年金は前年の物価や賃金を背景に毎年見直しが行われます。この結果、2026年度の年金額は1.9%の増額が決定し、満額は以下のとおりとなっています。
老齢基礎年金(満額):月額 7万608円(前年度比 +1300円)
※昭和31年4月1日以前生まれの方の老齢基礎年金(満額1人分)は、月額7万408円(対前年度比+1300円)です。
月1300円、年間では1万5600円の増額です。
ただし、数字上は増えていても、実質的には目減りしている点には留意が必要です。
現在の年金制度は、「マクロ経済スライド」という仕組みにより、物価が上がった分だけ年金を増やさないように調整する機能が働いています。少子高齢化が進む中で、年金制度を健全に維持するための大切な仕組みです。
例)
- ①前年の物価変動率:3.2%
- ②名目賃金変動率(※):2.1%
- ③物価>賃金のため賃金変動率を用いる
- ④マクロ経済スライド調整:▲0.2
②ー④=1.9%
※「2~4年度前(直近3年度平均)の実質賃金変動率▲1.1%」+「前年の消費者物価指数(CPI)の変動率3.2%」
3.2 参考:国民年金(老齢基礎年金)年金額の推移
国民年金(老齢基礎年金)年金額の推移3/4
出所:日本年金機構「令和2年4月分からの年金額等について」「令和3年4月分からの年金額等について」「令和4年4月分からの年金額等について」「令和5年4月分からの年金額等について」「令和6年4月分からの年金額等について」「令和7年4月分からの年金額等について」「令和8年4月分からの年金額の改定について」をもとにLIMO編集部作成
国民年金(老齢基礎年金)満額 月額
- 令和元年度(2019年度):6万5008円
- 令和2年度(2020年度):6万5141円(前年比+133円)
- 令和3年度(2021年度):6万5075円(前年比▲66円)
- 令和4年度(2022年度):6万4816 円(前年比▲259円)
- 令和5年度(2023年度):6万6250 円(前年比+1434円)
- 令和6年度(2024年度):6万8000 円(前年比+1750円)
- 令和7年度(2025年度):6万9308 円(前年比+1308円)
- 令和8年度(2026年度):7万608 円(前年比+1300円)
4. まとめ
保険料の増額は避けられません。
クレジットカードの前納制度をフル活用すれば、制度上の割引とポイント還元の「二重取り」で負担を実質的に軽減できます。
一方で、受給額も増額傾向にあるものの、マクロ経済スライドの影響で実質的な価値は目減りしている点には注意が必要です。
これから支払う国民年金保険料が将来の自分にどのように返ってくるのかも考えていきましょう。


