5. 貸金庫がある場合は「絶対に」連絡前に開けない

故人が貸金庫を契約していた場合、銀行に死亡を伝えると同時に、貸金庫も封鎖されます。

「封鎖される前に中身を回収しよう」と考えるのは非常に危険です。

銀行には入室記録が厳格に残るため、後から「中に入っていたはずの貴金属や現金が消えた」と他の相続人から訴えられると、反論が極めて難しくなります。

6. まとめ:相続トラブルを避けるために

大切な家族を亡くした悲しみの中で、お金のトラブルに巻き込まれるのは避けたいものです。

以下のステップを意識しましょう。

  • 独断でATMから引き出さない(たとえ葬儀費用の名目であっても)。
  • 領収書をすべて保管する(どうしても引き出したお金を使った場合は、1円単位で記録を残す)。
  • 「預貯金の払戻し制度」を検討する(まずは銀行の窓口に相談)。
  • ネット銀行やデジタル資産の有無を確認する(故人のスマホやメールをチェック)。

相続手続きは「早め、かつ正直に」進めることが、結果として家族の絆を守ることにつながります。

参考資料

和田 直子