2. 退職金は「一時金」と「年金」どちらがお得?税金で変わる手取り額の比較

退職金の受け取り方法には、主に「一時金」として一括で受け取る方法と、「年金」として分割で受け取る方法の2種類が存在します。

2.1 一時金で受け取るメリット:税制優遇が大きい「退職所得控除」とは

退職金を一括で受け取った場合、その所得は「退職所得」として扱われ、勤続年数に応じた退職所得控除という税制上の優遇措置が適用されます。

退職所得控除額の計算方法3/4

退職所得控除額の計算方法

出所:国税庁「No.1420 退職金を受け取ったとき(退職所得)」

  • 勤続20年以下の場合: 40万円 × 勤続年数
  • 勤続20年を超える場合: 800万円 + 70万円 ×(勤続年数 - 20年)

それに加えて、控除を適用した後の金額をさらに半分(2分の1)にした額が課税対象となるため、税制面で非常に有利な仕組みといえます。

2.2 年金形式で受け取る場合の注意点:「雑所得」として他の所得と合算

一方、分割で受け取ることを選ぶと、その収入は「雑所得」として分類されます。

この場合、公的年金など他の所得と合算した金額に対して「公的年金等控除」が適用されることになります。

ただし、合計所得金額が増加することによって、所得税や住民税だけでなく、社会保険料の負担も増える可能性がある点には注意が必要です。