2. 年金額は4年連続で増額!しかし「実質目減り」となる理由
次に、年金受給者にとって関心の高い「支給される年金額」についてです。2026年度も前年度に引き続き、年金額は増額されることになりました。
老齢基礎年金(満額):月額7万608円(前年度比+1300円)
月額で1300円、年間にすると1万5600円の増額となります。
ただし、ここで注意したいのが「マクロ経済スライド」という制度の存在です。日本の公的年金制度には、少子高齢化の進行に合わせて、物価や賃金の上昇率ほどには年金額を増やさないようにする調整機能が組み込まれています。
《マクロ経済スライドの仕組み》
- 例えば、物価が3%上昇した場合でも、年金額の伸びは2%程度に抑制されます。
- この結果、支給される金額(名目額)は増えても、実際に購入できるモノやサービスの量(実質価値)は減少してしまいます。
「支給額が増えたから安心」と考えるのではなく、物価の上昇に年金の伸びが追いつかず、「年金収入だけでは生活水準の維持が難しくなる可能性がある」という現実を理解しておくことが重要です。
著者
マネー編集部年金班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、地方自治体の公務員や生命保険会社等の金融機関にて勤務経験が豊富な編集者が中心となり、厚生労働省や官公庁の公開情報等をもとに公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障制度などをテーマに、丁寧で読者にとってわかりやすい記事の情報発信を行っています。
マネー編集部年金班に所属する編集者は日本生命保険相互会社出身の村岸理美、地方自治体職員出身の太田彩子、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか等のファイナンシャルアドバイザー経験者等で構成されており、表彰歴多数の編集者も複数在籍しており、豊富な金融知識をもとにした記事に定評があります。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。(最新更新日:2025年6月8日)