5. まとめにかえて
今回は、厚生年金の受給額の実態と繰上げ・繰下げ受給のポイントについて解説しました。厚生年金の平均受給額は約15万円で、月20万円以上を受け取れる人は全体の2割弱というのが現実です。繰上げ受給は早く受け取れるメリットがある一方で一生減額され、繰下げ受給は最大84%増える可能性があるものの生活費の確保などの課題もあります。
こうした制度の特徴を理解したうえで、自分のライフプランに合った受給開始時期を考えることが重要です。将来の安心のためにも、年金だけでなく資産形成や働き方なども含めて老後資金の準備を進めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
村岸 理美
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)/CFP®/J-FLEC認定アドバイザー
CFP®認定者/1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)/J-FLEC認定講師
早稲田大学卒業後、日本生命保険相互会社に入社し、生命保険・損害保険の実務および社内教育部署にて教材制作・研修企画に長年従事。ファイナンシャルプランナーとして独立後は公正中立な立場から家計相談・ライフプラン設計などの相談実績を持つ。マネースクール講師としても活動し、社会保障、リタイアメントマネジメント、NISA、iDeCoを含む資産運用など、お金に関する幅広い分野で「お金の先生」として活動。特に公的年金制度の仕組み、老齢年金、障害年金、遺族年金といった厚生労働省管轄の社会保障分野に深い知見を持つ。
現在、株式会社モニクルリサーチのLIMOマネー編集部にて、厚生労働省、金融庁、総務省、デジタル庁、財務省(国税庁)といった官公庁の一次情報をもとに、信頼性の高い記事の企画・執筆・編集・監修を担当。J-FLEC(金融経済教育推進機構)認定講師として、企業や学校への金融教育の普及にも尽力している。(2026年1月9日更新)