4. スマホで完結も可能!便利な申請方法と「放置NG」の理由
受給開始の流れを理解したら、次に確認しておきたいのが「どの方法で請求するか」です。近年は、窓口や郵送に加え、オンラインによる電子申請にも対応しています。
4.1 自宅から24時間手続きできる「電子申請(マイナポータル)」
日本年金機構から届く老齢年金請求書(事前送付用)に「電子申請のご案内リーフレット」が同封されている場合は、マイナポータルを利用した電子申請が可能です。自宅にいながら手続きを完了できるのが特徴です。
電子申請にあたって準備するものは、次のとおりです。
- スマートフォン(またはパソコン)
- マイナンバーカード
- マイナンバーカードのパスワード(2種類)
- マイナポータルアプリ
パソコンを使用する場合は、マイナンバーカードを読み取るための機器が別途必要です。操作手順は日本年金機構のホームページでPDFや動画により確認できます。その他、電子申請できないケースもありますので案内のリーフレットを確認するようにしましょう。
あらかじめ流れを把握しておくと、手続きがスムーズに進みます。
4.2 「あとでやろう」は危険?時効のルールと「繰下げ受給」の勘違い
電子申請が可能な期間は、受給権が発生する誕生日の前日から10カ月以内です。期間を過ぎると電子申請は利用できません。
また、紙の請求書には明確な提出期限は設けられていませんが、年金の受給権には原則5年の時効があります。手続きを先延ばしにすると、本来受け取れたはずの年金が時効によって失われる可能性もあります。
さらに注意したいのが「繰下げ受給」です。年金は請求しない限り支給されないため、65歳で請求を行わなければ、その期間は自動的に繰下げ待機の状態となります。
ただし、待っているだけで増額された年金が勝手に振り込まれ始めるわけではありません。いざ受給を開始するには、あらためて請求手続きを行う必要があります。
いずれのケースでも、「あとで」と放置せず、制度を理解したうえで早めに手続きを行うことが大切です。
