「現金給付だけじゃない!」住民税非課税世帯向け《知っておきたい優遇措置》5選。社会保険料の負担軽減、子育て支援など
住民税が非課税となる収入基準《年金・給与》ボーダーラインとは?
Wako Megumi/shutterstock.com
新緑が目に鮮やかな季節となりましたが、物価上昇の影響は依然として家計に重くのしかかっています。
こうした状況の中、国や自治体はさまざまな支援策を講じていますが、その多くは「住民税非課税世帯」を対象としています。
しかし、自分が対象になるのか、具体的にどのような優遇が受けられるのか、詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、住民税非課税世帯が利用できる代表的な5つの優遇措置を解説するとともに、給与や年金収入がいくらまでなら非課税になるのか、具体的な収入の目安をわかりやすく整理します。
1. 住民税が非課税なら対象に?知っておきたい5つの優遇措置
近年の物価高騰などに対応するため、国や地方自治体は、住民税が課税されていない世帯を主な対象とした支援を続けています。
これらの世帯は、所得が基準額より少ないために住民税が免除されており、その結果として給付金や各種の負担軽減制度を利用しやすくなっているのが特徴です。
支援は現金が支給されるだけではありません。医療保険や年金、子育て支援、教育費など、日々の暮らしに直結する分野でさまざまな優遇措置が設けられています。
ここでは、2026年5月時点で利用できる代表的な5つの制度について見ていきましょう。
1.1 1. 国民健康保険料(応益割)の減額措置
- 所得に応じて「7割」「5割」「2割」のいずれかの割合で、応益分保険料(均等割・平等割)が減額されます。
1.2 2. 介護保険料の減額措置
- 65歳以上の第1号被保険者が対象です。減額幅は各自治体によって異なります。
1.3 3. 国民年金保険料の免除や納付猶予
- 全額免除、一部免除、納付猶予のいずれかの措置を受けられます。
1.4 4. 0歳から2歳までの保育料無償化
これにより、0歳から5歳までの保育料が実質的に無料となります。
1.5 5. 高等教育の修学支援(授業料減免・給付型奨学金)
- 授業料や入学金の免除または減額
- 返済不要の給付型奨学金
これらの支援により、大学や短期大学、高等専門学校、専門学校での修学費用負担が軽減されます。
上記に加えて、各自治体が独自に実施する支援策が上乗せされることもあります。
次の章では、そもそも「住民税非課税世帯」が何を意味するのか、その定義について詳しく見ていきます。
著者
マネー編集部社会保障班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、厚生労働省や官公庁の公開情報等をもとに社会保障制度や社会福祉、公的扶助、保険医療などをテーマに関する記事を執筆・編集・公開している。
マネー編集部社会保障班は、地方自治体職員出身の太田彩子、日本生命保険相互会社出身の村岸理美、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子など、豊富な経験と知識を有した編集者で構成されている。表彰歴多数の編集者も複数在籍。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務や、国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担った実務経験者も在籍している。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年8月26日)
監修者
二種外務員資格(証券外務員二種)記者/編集者/校閲者/
【保有資格】
ニ種外務員資格(証券外務員二種)・相続診断士・認知症介助士・終活ガイド資格1級保有。
【経歴】
二種外務員資格や相続診断士などの資格を保有し、「お金とくらし」にまつわる情報を専門的かつ丁寧に発信する金融メディア編集者・ライター。
早稲田大学第一文学部史学科卒。人文・社会系一般書籍、中学・高校社会科教材、就職試験問題の制作関連業務で15年以上の経験を持つ。また、大手人材派遣会社における採用管理業務などの実務経験もある。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』において、金融系メディアの編集者兼執筆者として、コンテンツ制作や編集を担当。
総務省「家計調査」・厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業の概況」・J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査」などの一次資料に基づくデータ記事の執筆に強み。
専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』でも記事執筆をおこなう。紙媒体での経験に加え、家族の介護を通じて得た知見を生かしながら、「お金とくらし」にまつわる情報を丁寧に発信している。(2026年7月9日更新)