3月を目前に控え、確定申告の時期も本格化してきました。
2025年分の収支をまとめる中で、ご自身の資産状況を振り返り、今後の資産運用について考え始めた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
2025年は日経平均株価や米国のS&P500、さらには金価格などが過去最高値を更新する場面も見られました。
為替市場に目を向けると、一時1ドル160円台まで円安が進行するなど、価格変動の大きい一年だったと言えるでしょう。
2026年2月時点でも、株式市場は引き続き高値圏で推移しています。
このような状況から「今から投資を始めるのはタイミングが悪いのではないか」と不安に感じる方もいるかもしれません。
この記事では、新NISAの投資先として人気の高い「オルカン(全世界株式)」と「S&P500」に焦点を当て、それぞれの特徴や過去の運用実績を比較しながら詳しく解説します。
ご自身の投資方針に合った選択をするための、一つの判断材料としてお役立てください。
1. 「オルカン」と「S&P500」の基本を比較|投資対象の違いとは?
オルカンとS&P500は、どちらも特定の株価指数に連動する成果を目指すインデックスファンドという点は共通しています。
しかし、投資する市場や地域の範囲に大きな違いがあります。
1.1 オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)の概要
オルカンは「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」という投資信託の一般的な愛称です。
その名の通り、日本を含む先進国や新興国など、世界中の株式約3000銘柄以上に広く分散投資を行うのが特徴です。
組入上位10カ国・地域(2025年11月28日時点)
- アメリカ 63.9%
- 日本 4.8%
- イギリス 3.2%
- カナダ 2.9%
- フランス 2.3%
- 台湾 2.1%
- スイス 2.0%
- ドイツ 2.0%
- ケイマン諸島 1.8%
- インド 1.7%
組入上位10銘柄(2025年11月28日時点)
- NVIDIA CORP アメリカ 情報技術 4.7%
- APPLE INC アメリカ 情報技術 4.4%
- MICROSOFT CORP アメリカ 情報技術 3.7%
- AMAZON.COM INC アメリカ 一般消費財・サービス 2.4%
- ALPHABET INC-CL A アメリカ コミュニケーション・サービス 2.0%
- BROADCOM INC アメリカ 情報技術 1.9%
- ALPHABET INC-CL C アメリカ コミュニケーション・サービス 1.7%
- META PLATFORMS INC-CLASS A アメリカ コミュニケーション・サービス 1.5%
- TESLA INC アメリカ 一般消費財・サービス 1.3%
- TAIWAN SEMICONDUCTOR MANUFAC 台湾 情報技術 1.2%
オルカンの主な特徴
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リスクの分散
投資対象が世界中に広がっているため、特定の国や地域で景気が後退するなどの地政学的なリスクを低減しやすいという利点があります。例えば、米国経済が停滞しても、ヨーロッパや日本、新興国などの成長がその影響を緩和してくれる可能性があります。 -
自動的なリバランス
世界経済の動向に合わせて、運用会社が国や地域ごとの投資比率を自動で調整してくれます。投資家自身が定期的に資産配分を見直す手間が省ける点も、大きな魅力の一つです。
1.2 S&P500(eMAXIS Slim 米国株式)の概要
S&P500は、アメリカを代表する主要企業500社の株価を基に算出される株価指数であり、世界中の投資家から注目されています。
一般的に投資の文脈で「S&P500」という場合、この指数への連動を目指す「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」のような投資信託を指すことがほとんどです。
投資対象は、ハイテク、金融、ヘルスケアなど、米国の主要産業を牽引する大企業500社で構成されています。
資産構成(2025年11月28日時点)
- 実質外国株式 100.0%
・内 現物 98.7%
・内 先物 1.3%
・コールローン他 0.0%
組入上位10銘柄(2025年11月28日時点)
- NVIDIA CORP アメリカ 半導体・半導体製造装置 7.5%
- APPLE INC アメリカ テクノロジ・ハードウェア・機器 7.0%
- MICROSOFT CORP アメリカ ソフトウェア・サービス 6.1%
- AMAZON.COM INC アメリカ 一般消費財・サービス流通・小売り 3.8%
- BROADCOM INC アメリカ 半導体・半導体製造装置 3.2%
- ALPHABET INC-CL A アメリカ メディア・娯楽 3.2%
- ALPHABET INC-CL C アメリカ メディア・娯楽 2.5%
- META PLATFORMS INC-CLASS A アメリカ メディア・娯楽 2.3%
- TESLA INC アメリカ 自動車・自動車部品 2.0%
- BERKSHIRE HATHAWAY INC-CL B アメリカ 金融サービス 1.6%
S&P500の主な特徴
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高い成長性への期待
米国経済は過去数十年にわたり成長を続けてきました。特に、アップル、マイクロソフト、NVIDIAといった世界的な巨大テック企業が指数に含まれており、これらの企業の成長から得られる恩恵を直接的に受けられる可能性があります。 -
米国への「集中」がもたらすメリットとリスク
投資先が米国一国に絞られているため、高いリターンを期待できる反面、米国経済が長期的に停滞した場合には、その影響を直接的に受けてしまうリスクも抱えています。