3. 自分に必要な貯蓄額とは?
ここまで平均データを見てきましたが、老後の収支は、ライフスタイルや居住地、健康状態によって人により大きく異なります。平均より貯蓄が少ないからダメだと悲観せずに、まずは「自分はどうなのか」を把握することから始めましょう。
3.1 支出額の確認
まずは、老後の生活費が毎月どの程度かかりそうかを考えます。
現役のうちから、家計簿アプリやクレジットカードの明細を活用して、何にいくら程度使っているかを洗い出しましょう。その金額を参考に、現役時代と老後の支出の変化を予測して老後の生活費を検討します。例えば、スーツ代や通勤費はなくなりますが、一方で医療費や交際費、趣味の費用は増えるかもしれません。
3.2 収入額の確認
次に、入ってくるお金の確認です。
「ねんきん定期便」や、厚生労働省の「公的年金シミュレーター」を使って、将来受け取れる年金の見込額を確認することができます。金額を確認する際に注意をすることが、年金からも税金や社会保険料が引かれる点です。額面の85%〜90%程度が実際に振り込まれる金額だと想定しておくと、実際の入金額と計画とのズレが少なくなります。
3.3 必要な貯蓄額とは
月の収支を出してみて、マイナスになる金額が「毎月の取り崩し額」です。これに、想定する老後の年数を掛け合わせ、さらに家の修繕や転居、旅行などの「イベント費」を上乗せしましょう。
「生活費の不足総額+イベント費」が、あなたにとって必要となる老後資金の目安です。その金額を目標値として、老後までの資産設計を進めると良いでしょう。