日本マクドナルド株式会社は、2026年2月25日、一部商品の価格改定を行いました。看板商品の「ビックマック」はついに単品500円の大台に乗り、SNSでは「もはやマックは高級品」と悲鳴が上がっています。

物価高騰の波は庶民の味方だったファストフード店にも押し寄せています。日本マクドナルドの今回の価格改定は全メニューの約6割にのぼり、ユーザーの購買に大きな影響を及ぼしそうです。

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U. J. Alexander/shutterstock.com

1. ビックマック「500円」時代が到来!日本上陸時は200円

特に衝撃が走っているのが、看板メニューである「ビックマック」の単品価格が500円の大台に乗ったことです。

1971年の日本上陸当時の価格はなんと200円!80〜90年代には300円台後半で推移し、2000年台にはデフレの影響で再び200円台に。そこから今日までじわじわと値上げを繰り返してきました。

23年7月以降で店舗による価格差を設定したことで、都心店や特殊立地店ではすでに500円を超えていましたが、通常店で500円台になるのは、今回が初めてです。

同社は今回の価格改定について、「原材料費、エネルギーコスト、人件費上昇の長期化を受けてのもの」と理由を説明しています。

2. ビックマック以外も約6割のメニューが値上げ

2月25日の改定後の価格は以下の通りです(一部例)。

2.1 ハンバーガー・マフィン(単品)

  • ビッグマック(単品) 旧価格:480円 新価格:500円 改定幅:+20円
  • ダブルチーズバーガー(単品) 旧価格:450円 新価格:480円 改定幅:+30円
  • チキンフィレオ(単品) 旧価格:420円 新価格:440円 改定幅:+20円
  • えびフィレオ(単品) 旧価格:430円 新価格:440円 改定幅:+10円
  • 炙り醤油風ダブル肉厚ビーフ(単品) 旧価格:580円 新価格:590円 改定幅:+10円
  • 炙り醤油風たまごベーコン肉厚ビーフ(単品) 旧価格:570円 新価格:580円 改定幅:+10円
  • チーズバーガー(単品) 旧価格:220円 新価格:240円 改定幅:+20円
  • ソーセージエッグマフィン(単品) 旧価格:330円 新価格:360円 改定幅:+30円

2.2 ハンバーガー・マフィン(セット)

  • ビッグマック(セット) 旧価格:750円 新価格:770円 改定幅:+20円
  • ダブルチーズバーガー(セット) 旧価格:700円 新価格:740円 改定幅:+40円
  • チキンフィレオ(セット) 旧価格:680円 新価格:720円 改定幅:+40円
  • えびフィレオ(セット) 旧価格:700円 新価格:710円 改定幅:+10円
  • 炙り醤油風ダブル肉厚ビーフ(セット) 旧価格:850円 新価格:860円 改定幅:+10円
  • 炙り醤油風たまごベーコン肉厚ビーフ(セット) 旧価格:840円 新価格:850円 改定幅:+10円
  • ソーセージエッグマフィン(コンビ) 旧価格:380円 新価格:390円 改定幅:+10円

2.3 ドリンク

  • 炭酸ドリンク 旧価格:S/140円 M/270円 L/320円 新価格:S/160円 M/290円 L/340円 改定幅:+20円
  • マックフライポテト 旧価格:S/200円 M/330円 L/380円 新価格:S/220円 M/350円 L/400円 改定幅:+20円

3. 顧客離れを食い止めたいマックの3つの対策

値上げによる顧客離れを防ぐため、マクドナルドでは3つの対策を打ち出しています。

一つめは、ハンバーガー+サイドメニュー+ドリンクMを500円でお得に楽しめるバリューセット「セット500」にマックポークのラインナップを復活させたことです。

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出所:日本マクドナルド株式会社

マックポークは2007年から2012年までレギュラー商品だった人気メニューで、コスパのよさから復活を待ち望む声が以前から挙がっていました。

他のセット500のラインナップであるハンバーガーとマックチキンと比較すると、単品価格は40円高く、お得さが際立ちます(ハンバーガーとマックチキンは190円~、マックポークは230円~)。

二つめは、既存商品のリニューアルです。

「ベーコンレタスバーガー」「チキンフィレオ」「えびフィレオ」「チキンマックマフィン」のソースを変更。さらにプレミアムローストコーヒーを改良、バリューセットのドリンクに+200円でフラッペとスムージーを選択できるようにしました。

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出所:日本マクドナルド株式会社

「高くなったけど、美味しくなった」という顧客体験の向上によって、値上げの納得感につなげようとしています。

三つめが、日替わりで100円クーポンを提供する「トクニナルド」キャンペーンです。

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出所:日本マクドナルド株式会社

マクドナルド公式アプリで「チキンマックナゲット 5ピース」や「マックフライポテト Sサイズ」など人気の商品がお得になるクーポンを配信しており、値上げしても安く商品を購入できる選択肢を用意しました。

同キャンペーンは2月23日から3月1日の7日間限定ですが、今後はクーポンの重要性がますます高まっていきそうです。

4. 「高くても行くか、行くのをやめるか」

今回の価格改定や一部商品のリニューアルを受け、SNSでは悲鳴だけでなく、マックとの「付き合い方」を巡る議論が勃発しています。

値上げを嘆く声としては、

  • 「もはやマクドナルドは高級品」
  • 「今日マック行ったら本当に値上がりしてて震えた」
  • 「ビッグマック500円のインパクトが強すぎる」

といったものがありました。

また、「ビックマック=500円」だけでなく、「ポテト(L)=400円」という価格に注目している方も多いようです。

リニューアルに関しては、やはり「マックポーク復活」のインパクトは大きく、

  • 「値上げは悲しいけど、マックポーク復活は正直デカい」
  • 「あの味がまた500円セットで食べられるなら、まだマックに通い続けます!」

などのコメントがありました。

また、「マックとどう付き合っていくか」という話題も盛り上がっており、「安いなら行くから卒業すべき」という意見も見受けられました。

デフレ時代に圧倒的なコスパで庶民の味方だったマクドナルドですが、現在は公式のコメントにもあるように、原材料費・エネルギーコスト・人件費などあらゆる価格が上昇しており、状況が大きく変わってきています。

「安くなきゃマックじゃない」と考える方が多数派ですが、相次ぐ値上げに「マック=安い」から「マックという体験にお金を払う」と割り切って考える方も増えてきているようです。

マクドナルドとしても、セット500やクーポンでコスパのよさを提供する余地は残しつつ、メニューの品質向上やコラボ企画など、体験重視の店舗へと舵を切り始めています。

「高いから、もう行かない」なのか、「高くても、やっぱりマック」なのか。顧客一人ひとりのマクドナルドとの付き合い方も岐路を迎えているのかもしれません。

参考資料