3. おひとりさまが老後に備える方法
データが示すように、独身世帯の老後資金不足は決して他人事ではありません。月約2万8000円の赤字を埋めるためにも、現役のうちから計画的な準備を進めることが重要です。
まず取り組みたいのが、NISAやiDeCoを活用した長期積立です。非課税で運用できるため、少額からでも時間を味方につけながら効率よく資産を増やせます。特にiDeCoは掛金が全額所得控除になるため、現役時の節税効果も見込めます。
次に、支出の見直しも欠かせません。固定費(通信費・保険料・サブスクリプションなど)を定期的に棚卸しし、浮いた分を積立に回す習慣をつけると、無理なく貯蓄ペースを上げられます。
また、就労期間を延ばすことも有効な対策のひとつです。65歳以降も働くことで年金の繰下げ受給が可能となり、受給額を増やせます。70歳まで繰り下げた場合、年金額は最大42%増となります。
「貯蓄ゼロ」の状態からでも、小さな一歩を早く踏み出すほど選択肢は広がります。まずは月1万円の積立など、続けられる金額からスタートしてみましょう。
著者
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)
厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1000記事以上の執筆実績あり。保有資格は1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、社会保険労務士、行政書士、宅地建物取引主任士など。
監修者
マネー編集部貯蓄班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、大手証券会社やメガバンク等の金融機関にて勤務経験のある編集者が中心となり、金融庁や総務省など官公庁の公開情報等をもとにお金の課題に寄り添う専門チームです。
主なメンバーは野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか、地方自治体職員出身の太田彩子、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、日本生命保険相互会社出身の村岸理美など。
編集者の多くは、金融機関にて個人リテール業務を経験。若年層からシニア層、富裕層に至るまで、幅広い顧客に対し、投資信託・保険を中心とした総合的なライフプランニングを実行してきた。なかには、リテール営業で社内トップの実績を持ち、行内で表彰された実力者も。人材育成や社内教育にも携わるなど、金融知識と実務経験の両面で信頼される編集者が在籍しています。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年6月23日)