2. 第3四半期決算ハイライト:売上は「倍増」も、利益の伸びは控えめ?
続いて、2026年3月期第3四半期の決算短信を基に、業績の解説が行われました。泉田氏は「売上高は1兆9000億円で対前年比99%増、ほぼ倍になっている 」と指摘し、「Nintendo Switch 2」の爆発的な販売力を高く評価しています。
一方で、営業利益は約3000億円(対前年比21%増)、最終利益は3588億円(対前年比51%増)と、利益も伸びてはいるものの、売上の伸び幅に比べると物足りない印象を受ける点に注目しました。
3. なぜ「売上倍増」でも利益率が下がるのか?
なぜ売上が倍増しているのに、営業利益は21%増にとどまっているのでしょうか 。泉田氏はこの疑問に対し、決算説明資料を用いて解説しています。
泉田氏によると、今年の第3四半期累計の売上総利益率は37.4%であり、昨年の59.1%から21.7ポイントも大幅に下がっています 。
この理由として、「Nintendo Switch 2は旧型に比べて価格設定を抑えているため利益率が低いこと」や「円安によるドル建て部材の調達コスト上昇」を挙げています。
さらに、任天堂のビジネスサイクル特有の事情として、「新しいプラットフォーム(ゲーム機)が出た直後は、製造原価が高く、利益率の高いソフトウェアの売上比率が相対的に低くなるため、全体の利益率が下がりやすい」という構造を説明しました。
新ハードを普及させるための広告宣伝費(前年比66%増)や研究開発費(同21%増)といった販管費の増加も、利益を圧迫する要因になっていると語っています。
