4. 年金請求で慌てないために|手続き前に確認したい実務ポイント3つ

ご紹介してきた通り、受給を始めるには、自ら請求手続きを行う必要があります。書類の不備や確認不足によって支給開始が遅れるケースもあるため、実務上の注意点をあらかじめ押さえておくことが重要です。

4.1 ポイント1:請求書が届いたらまず確認すること

65歳を迎える前後になると、日本年金機構から「年金請求書」が送付されます。(前章でご紹介したものです)。

ただし、書類が届いた時点ではまだ受給は開始していません。提出が完了して初めて支給が決定します。

まず確認すべきなのは、氏名、生年月日、基礎年金番号、加入記録などの基本情報です。

転職歴が多い人や、結婚などで姓が変わった人は、加入期間に漏れがないか丁寧に見ておきましょう。誤りがある場合は、提出前に年金事務所で確認することが必要です。

4.2 ポイント2:記入ミスが支給遅れにつながることも

意外と多いのが振込口座の記載誤りです。

金融機関名や支店名、口座番号の入力ミスがあると、支給決定後の振込に支障が出る場合があります。通帳やキャッシュカードを確認しながら正確に記入することが大切です。

また、配偶者がいる場合は加給年金の対象となるかどうかも確認しておきたいポイントです。要件を満たしていても、申告が適切に行われなければ年金額に反映されない可能性があります。

4.3 ポイント3:不明点は明らかにしておこう

不明点がある場合は、年金事務所や「ねんきんダイヤル」に相談することで、書類不備や再提出を防ぐことができます。「わからないから」といって放置してしまうと、受給漏れにつながりかねません。

また、「繰下げ受給」は、手続きが前提です。単に請求をしていないという状況では繰下げとはみなされず、結果として受給機会を失うリスクがあります。

節目の年齢を迎えたら、早めに内容を確認し、余裕を持って手続きを進めることが安心につながります。