4. まとめ

単身世帯の貯蓄額を年代別に見ると、平均値と中央値の差が大きく、「一部の高資産層が平均を押し上げている一方、多くの人は十分な貯蓄を持てていない」という構図がはっきりと表れています。

特に40~50歳代では、金融資産をほとんど保有していない人が3人に1人程度存在し、老後資金づくりがこれから本格化する段階にある層が多数派です。

こうした状況を踏まえると、老後の安心は「まとまった資金を一気に用意できるか」ではなく、「現役時代から無理のない形で準備を続けられるか」にかかっているといえるでしょう。

年金だけに頼らず、貯蓄や資産形成を組み合わせて考える視点が不可欠です。

月5000円の積立でも、25年間続ければ時間の力・複利の効果などによって資産が積み上がることが期待できます。

NISAやiDeCoといった税制優遇制度を活用し、自分の収入や生活に合った金額で積立を継続していくことも、将来に向けた資産形成の選択肢の1つとなるでしょう。

参考資料

加藤 聖人