2. 【自転車の青切符制度】検挙件数は年間5万件超!「もっとも多い違反行為は?」

自転車の青切符制度が導入される背景には、すでに交通違反に対する指導や取り締まりが強化されてきた実態があります。警察はこれまで、自転車の違反について「まずは注意・警告」を基本としてきました。しかし、事故につながる危険性が高い行為については、悪質なケースを中心に検挙も行っています。

その結果、近年は自転車の交通違反に対する取り締まり件数が大きく増加しています。まずは、警察庁のデータから「指導・警告」の現状を見てみましょう。

2.1 【指導警告】無灯火・並進も含め133万件超に

令和6年【指導警告票交付件数】合計133万1370件のうち上位3つの違反行為

  • 無灯火:30万9840件
  • 並進禁止:20万6566件
  • 一時不停止:20万760件

令和6年の指導警告票交付件数は、合計133万1370件にのぼりました。指導警告票は、違反行為を認識させ、事故防止につなげるための注意喚起で、青切符とは異なり罰則などの法的拘束力はありません。

2.2 【事故リスク】検挙数「一時不停止」が急増中

一方で、注意や警告にとどまらず、実際に検挙された件数も大きく増えています。令和6年の自転車交通違反の検挙件数は、5万1564件。これは平成27年の1万2018件から、約4倍以上の増加です。

令和6年【検挙件数】合計5万1564件のうち上位3つの違反行為

  • 一時不停止:2万1833件
  • 信号無視:2万1088件
  • しゃ断踏切立入:3220件

特に「一時不停止」は、平成27年の596件から令和6年には2万1833件へと急増しました。交差点での一時不停止は、歩行者や自動車との衝突事故につながりやすく、警察が重点的に取り締まっている違反の一つです。

このように、すでに自転車の違反行為は「見逃されない」段階に入っています。2026年4月からは、こうした流れを背景に、注意や検挙だけでなく、反則金を伴う「青切符制度」へと移行することになります。