5.2 国民年金受給額の個人差と分布
〈全体〉平均年金月額:5万9310円
- 〈男性〉平均年金月額:6万1595円
- 〈女性〉平均年金月額:5万7582円
国民年金の受給額分布(1万円階級別)
- 1万円未満:5万1828人
- 1万円以上~2万円未満:21万3583人
- 2万円以上~3万円未満:68万4559人
- 3万円以上~4万円未満:206万1539人
- 4万円以上~5万円未満:388万83人
- 5万円以上~6万円未満:641万228人
- 6万円以上~7万円未満:1715万5059人
- 7万円以上~:299万7738人
国民年金の平均年金月額は、男女全体と女性が5万円台、男性は6万円台となっています。
最も受給者が多いボリュームゾーンは「6万円以上~7万円未満」です。
個人差については、受給額分布が示す通り「月額1万円未満から7万円以上」まで広がっています。
6. 将来の生活設計に向けて、今からできること
この記事では、現代のシニア世代の生活実態を「年金」と「生活費」という2つの側面から見てきました。現役世代の方々も、このように将来の「収入と支出」を具体的に想定することが、効果的な老後準備の第一歩となります。準備すべき資金額や、今から取り組むべきことがより明確になるでしょう。
まず年金については、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」でご自身の最新情報を確認してみてはいかがでしょうか。厚生労働省の「公的年金シミュレーター」を利用すれば、今後の働き方の変化に応じた受給額を簡単に試算することも可能です。その際、額面から税金や社会保険料が差し引かれることを考慮し、手取り額を「90%前後」と少し厳しめに見積もると、より現実的な計画が立てられます。
一方、生活費については、現在の支出を基に「退職後に減らせる費用・増える費用」を整理してみるのがおすすめです。さらに、近年のように物価が急激に上昇する事態にも対応できるよう、インフレによるコスト増を上乗せして想定しておくと、より安心できる備えとなるでしょう。
先行きが見通しにくい時代だからこそ、早めにシミュレーションを行い、家計の守りを固めていくことが大切です。
※当記事は再編集記事です。
参考資料
- 総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要」
- 厚生労働省「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」II 各種世帯の所得等の状況
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 厚生労働省「令和8年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- LIMO「【65歳からのお金】ひと月の「生活費&年金額」は平均いくら?「厚生年金・国民年金」年金月額の実態」
和田 直子
