4. 【ソニーがテレビ事業を分離】意外と多いポジティブな反応

今回のニュースを受けて、SNSでは「まさかソニーのテレビまで…中身がTCLになったら、それはもうソニーではない」「(出資比率)2%の差は大きい…」といった嘆きの声が広まりました。

日本の家電大国からの凋落はいまに始まったことではありませんが、ソニーはそのなかでもメイドインジャパンとして踏ん張っていたメーカーという認識の強い方も多く、今回のテレビ事業分離には、大きなショックを受けているようです。

ただ、発表当初はネガティブな意見が圧倒的だったものの、時間の経過とともに、ポジティブな意見も増えてきています。大きなポジティブな要素としてみなされているのが、「REGZA(レグザ)」という良い前例です。

「レグザ」はハイセンスへの売却によって、ブランドとして息を吹き返した

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レグザは東芝の経営不振に伴い、2018年に中国のハイセンスに売却されました。当初は「レグザは終わった」などの意見が大半を占めていましたが、2020年以降はソニーをはじめとした国内メーカーのシェアを抜き去るなど、大復活を遂げています。

同ブランドは売却されたあとも、同じ開発チームを残し、日本主導でレグザらしい高画質や機能を維持してきました。そこにハイセンスのスケールメリットが加わることで、価格競争力も強化され、結果として短期間でブランド力を回復するに至りました。

「ブラビアは高すぎて買えなかった。高嶺の花だったブラビアが、TCLのコスト感で手に入るならむしろ歓迎」という反応もありました。ドライなユーザー目線でみれば、ソニーの「量より質」は購入ハードルになっており、むしろ価格競争力がつくことはメリットというわけです。

果たしてブラビアはレグザの成功例を再現できるのか。新しい合弁会社の事業開始は2027年4月予定なので、結果が出るのはまだ先のことになりそうですが、新生ブラビアの生存戦略に注目したいところです。

参考資料

大蔵 大輔