3. 超大径タイヤとフル加工ボディ、それでも公道走行を前提にした理由
装着されているタイヤは、トーヨータイヤの「オープンカントリーMT」(255/85R16)という非常に大きなサイズです。
通常のジムニーノマドと比べると、かなり大径のタイヤを履いていることがわかります。このサイズを成立させるため、フェンダーやボディには大規模な加工が施され、ブレーキもアウトクラス製の4ポットキャリパーと強化ローターに変更されています。
大径タイヤを装着すると、制動距離が伸びる傾向にあるため、ブレーキの強化は必須です。見た目だけを追求するのではなく、安全性をしっかり確保した上でカスタムを進めているのがわかります。
重要なのは、「履けるから履いた」のではなく、「安全に使うために必要な改造をすべて行っている」という点です。
アウトクラスは公認車検・指定工場でもあり、違法改造を前提としたカスタムは行いません。構造変更を行うことで、公道走行可能な改造車として成立させることを重視しています。
もっとも、この車両も展示状態のままで車検が通るわけではありません。車高は構造変更取得時に調整が必要で、Aピラーからルーフに沿って装着されたアウターロールケージも、公道走行時には取り外す前提となります。
それでも、「どこを直せば車検に通るのか」「何が保安基準に抵触するのか」を明確にしたうえで製作されている点が、このジムニーノマドの大きな価値だと言えるでしょう。ショーカーとして派手に作り込みながらも、公道走行への道筋をしっかり残しているのです。

