2. 東京オートサロン2026で優秀賞を受賞した「公道を走れるジムニーノマド」

東京オートサロンは、毎年1月に千葉県の幕張メッセで開催される日本最大級のカスタムカーの祭典です。今回は国内外から389社が参加し、856台ものカスタムカーが集まり、3日間で合計27万人以上が訪れました。

「東京国際カスタムカーコンテスト2026」では、8部門のジャンルからそれぞれ最優秀賞1台、優秀賞2台が選ばれます。その中でドレスアップ・SUV部門の優秀賞に選ばれたことは、この車両の完成度の高さを物語っています。

ただし、このジムニーノマドは販売車両ではありません。アウトクラス代表・赤地社長の愛車として製作された1台で、同社の技術力とカスタムに対する考え方を示すショーカーという位置づけになります。

つまり、このままの仕様で販売されるわけではなく、あくまで「こんなことまでできる」という技術のデモンストレーションというわけです。

最大の特徴は、足まわりの構造そのものを作り替えた点にあります。

リアの足まわりはオリジナルの5リンクサスペンション

筆者撮影

フロントには石塚エンジニアリング製の4リンクサスペンションをベースに、独自のアレンジを加えた構成を採用。リアには完全ワンオフとなる5リンクサスペンションが組み込まれ、リンク位置や角度、ブラケット類まで一から設計されています。

さらにリアショックの動きを最大限に生かすため、リアシート部分のフロアに加工を施し、ショックが車内に突き抜ける構造として、リアシートは取っ払っています。

これにより、タイヤが上下に大きく動く圧倒的なストローク量を確保し、見た目だけでなく、悪路走行を本気で想定した「走れるノマド」に仕上げられています。

岩場や急斜面など、通常の車両では到底走れないような場所でも、このサスペンションがあれば走破できる可能性が高まります。