3. 【利回り3%と5%で比較】毎月5万円を取り崩すと何歳まで持つ?

60歳時点で2000万円の資産を保有し、運用を行わずに毎月5万円ずつ取り崩した場合、資産はおよそ33年間持つ計算になります。

一見すると「運用しなくても十分」と感じるかもしれません。しかし、老後は医療費や介護費などの突発的な支出が増えやすく、さらにインフレが進めば、現金の実質的な価値が目減りする可能性もあります。

必ずしも積極的な運用が必要というわけではありませんが、長生きによって資産が想定より早く減ってしまうリスクに備える意味でも、一定程度の運用を続けるという選択肢は持っておきたいところです。

では、資産を運用しながら毎月5万円を取り崩した場合、資産寿命はどの程度まで延びるのでしょうか。

3.1 利回り3%で運用しながら毎月5万円を取り崩す場合

まず、年率3%で運用しながら、毎月5万円(年間60万円)を取り崩すケースを考えます。※手数料、税金等は考慮しておりません。

この条件では、年間の取り崩し額60万円に対して、年間の想定運用益(2000万円×3%=60万円)

となり、理論上は「運用益=取り崩し額」がちょうど釣り合います。

単純な計算上は、資産残高は大きく減らず、長期間にわたって維持される形になります。

利回り3%・毎月5万円の取り崩しシミュレーション1/2

出所:三菱UFJアセットマネジメント「取り崩しシミュレーション」

シミュレーション結果を見ると、年率3%で運用しながら毎月5万円ずつ取り崩した場合の資産寿命は、145年7ヵ月(205歳7ヵ月)という結果になりました。

3.2 利回り5%で運用しながら毎月5万円を取り崩す場合

続いて、年率5%で運用できた場合を想定したシミュレーション結果を見てみましょう。

利回り5%・毎月5万円の取り崩しシミュレーション2/2

出所:三菱UFJアセットマネジメント「取り崩しシミュレーション」

年率5%で運用できた場合、理論上は資産が減るどころか、徐々に増えていく計算です。

当然、運用利回りは相場環境によって大きくブレる可能性があるため、年率5%の運用を前提に生活設計を組むのは、やや楽観的といえるでしょう。

しかし、このシミュレーションからわかるのは、「取り崩し期でも、運用を続けるかどうか」で資産寿命が大きく変わるという点です。

あくまでもシミュレーションではあるものの、資産寿命を少しでも延ばしたい人は、運用の継続を検討してみてはいかがでしょうか。