3. 個人投資家が見落としやすい「ゴールド投資」3つの注意点
金は「安全資産」「インフレに強い資産」として語られることが多く、価格上昇局面では魅力が強調されがちです。
しかし、ゴールド投資にも当然ながら弱点や注意点があります。
ここでは、純金積立や金投資を行う際に、個人投資家が見落としやすい3つのポイントを確認していきましょう。
3.1 注意点① 価格が上がるとは限らない
長期的に見ると金価格は上昇傾向にあるように見えますが、常に右肩上がりで推移しているわけではありません。
実際には、数年単位で価格が下落したり、横ばいが続いたりする調整局面も存在します。
例えば、世界経済が安定し、株式市場が好調な局面では、資金がリスク資産に向かいやすくなり、金の需要が低下することがあります。
また、金利が上昇する局面では、利息を生まない金は相対的に魅力が下がり、価格が伸び悩むケースも見られます。
「金=必ず上がる資産」と捉えてしまうと、期待と現実のギャップに戸惑うことになりかねません。
価格変動がある投資対象であることを前提に、長期視点で向き合う姿勢が重要です。
3.2 注意点② コスト(手数料・スプレッド)がかかる
純金積立では、金融商品と同様にコストが発生します。
金融機関や貴金属会社によって仕組みは異なりますが、「積立手数料」「購入価格と売却価格の差(スプレッド)」といった形で、実質的なコストが含まれていることが一般的です。
これらは日々の価格表示には見えにくいため、「思ったより増えていない」と感じる原因になりやすい点といえます。
3.3 注意点③ 為替の影響を受ける
日本で取引される金価格は、基本的に国際的な金価格(ドル建て)に為替レートを掛け合わせた円建て価格で決まります。
つまり、円建ての金価格は「金そのものの値動き」だけでなく、「為替の変動」にも左右されます。
例えば、「金価格が横ばいでも円安が進めば、円建て価格は上昇」となる一方で、「金価格が上昇しても円高が進めば、円建て価格は伸び悩む」といったことが起こり得ます。
そのため、ゴールド投資は「金価格への投資」であると同時に、為替リスクを含んだ投資でもあります。
為替の影響を完全に避けることはできないため、金だけに資産を偏らせず、他の資産と組み合わせて保有する視点が必要になるでしょう。