3. 新NISAは“万能な老後資金対策”ではない
新NISAは非課税で資産形成ができる便利な制度ですが、老後資金のすべてを任せる前提で設計されたものではありません。
値動きのある金融商品を使う以上、元本割れの可能性もあり、生活費のすべてを支える役割には向いていない点を押さえておく必要があります。
3.1 老後資金は「複数の柱」で支えるのが基本
老後の生活費は、公的年金を土台に、預貯金や退職金を組み合わせて準備するのが基本です。
預貯金は急な支出への備え、年金は毎月の生活費、退職金は老後初期の支出や余裕資金と、それぞれ役割が異なります。新NISAは、この中の補助的な資産形成として位置づけるのが現実的です。
3.2 新NISAは「老後資金の一部」を担う存在
新NISAは、将来の生活費をすべて賄うための制度ではなく、老後資金の一部を育てるための仕組みです。
年金だけでは不足しやすい部分を補ったり、長生きリスクへの備えとして活用したりするなど、限定的な役割で考えると無理がありません。
3.3 投資に不安がある人ほど、位置づけを明確に
「老後=投資が必須」と考えると、不安やプレッシャーが大きくなります。
しかし、新NISAは“やらなければならないもの”ではなく、“使える選択肢のひとつ”です。
老後資金を一つの手段に依存しないと理解することで、投資への心理的ハードルも下がります。
著者
二種外務員資格(証券外務員二種)記者/編集者/校閲者/
ニ種外務員資格(証券外務員二種)・相続診断士・認知症介助士・終活ガイド資格1級保有。早稲田大学第一文学部史学科卒。人文・社会系一般書籍、中学・高校社会科教材、就職試験問題の制作関連業務で15年以上の経験を持つ。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』において、金融系メディアの編集者兼執筆者として、コンテンツ制作や編集を担当。
総務省「家計調査」・厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業の概況」・J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査」などの一次資料に基づくデータ記事の執筆に強み。
専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』でも記事執筆をおこなう。紙媒体での経験に加え、家族の介護を通じて得た知見を生かしながら、「お金とくらし」にまつわる情報を丁寧に発信している。(2026年2月12日更新)
監修者
マネー編集部NISA班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、大手証券会社やメガバンク等の金融機関にて勤務経験がある編集者が中心となり、金融庁や一般社団法人投資信託協会など官公庁等の公開情報等をもとにわかりやすい記事の情報発信を行っています。
マネー編集部NISA班貯蓄班に所属する編集者は野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵などの資産運用アドバイザー経験者等で構成されており、トップセールスで多数の表彰歴を持つ編集者など、表彰歴多数の編集者も複数在籍。株式や投資信託などを用いた豊富な資産運用、資産形成、老後資金のアドバイスなどの経験と知識を保有し、読者に正確な記事を届けています。
一種外務員資格(証券外務員一種)、CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年6月9日)