2. 60歳代と70歳代の平均貯蓄額
J-FLEC(金融経済教育推進機構)の「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」によると、二人以上世帯の平均貯蓄額は1374万円です。
60歳代の二人以上世帯・平均貯蓄額は2033万円、70歳代は1923万円と全年齢平均と比較して高額です。
ただし、中央値(貯蓄額を小さい順に並べたとき真ん中の人の貯蓄額)は60歳代は650万円、70歳代は800万円となっており、一部の富裕層の貯蓄額が平均値を引き上げています。
また、両年代とも、貯蓄がないという世帯が全体の2割を占める状況です。
ここまで、60歳代と70歳代の平均年金額と平均貯蓄額について解説しました。次章では、老後に向けて準備したい対策を紹介します。
3. 老後に向けて準備したい対策5選
前述の「生活保障に関する調査」によると、老後不安の一番の理由は「公的年金だけでは不十分(79.8%)」というものです。お金に関する不安を減らすため、老後に向けて準備したい対策を5つ紹介します。
3.1 対策①:老後生活のシミュレーションを行う
老後生活の収支をシミュレーションすることで、「老後のことがよくわからない」「どのような対策が必要かわからない」という不安を解消し、老後対策を具体化できます。
最初に、将来の年金見込額を確認しましょう。「ねんきん定期便」や「ねんきんネット(日本年金機構のインターネットサービス)」、年金事務所での相談などで確認できます。
次に、老後の生活費を予想しましょう。「生活保障に関する調査」によると、老後の最低日常生活費は月額で平均23万9000万円、ゆとりある老後生活費は平均39万1000円です。
年金以外の収入がないと仮定すると、年金見込額と老後生活費の差額(赤字額)が老後までに準備すべき老後資金です。
3.2 対策②:老後資金を効率的に貯める
老後資金は高額になるため、長期間、計画的に貯める必要があります。そのため、できるだけ早く貯蓄を始めることをおすすめします。
また、効率的にお金を貯めることも重要です。具体的には、預貯金ではなく投資信託などの資産運用を中心に資金準備することです。
資産運用にはリスクを伴いますが、長期的には積み立てたお金を大きく増やすことが期待できます。長期運用、分散投資などでリスク軽減を図ることも重要です。
資産運用では、iDeCo(個人型確定拠出年金)やNISA(少額投資非課税制度)の活用を検討しましょう。税制上の優遇措置が受けられるため、効率的に資産運用できます。