【就職氷河期世代】40・50歳代単身世帯の約3割が「貯蓄ゼロ」。中央値100万円台から見える深刻な貯蓄格差とは
不本意非正規労働者は約35万人。平均800万円超でも中央値は100万円台
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新年度がスタートする春先は、職場内の体制や役割に変化が生じやすい時期です。環境の変化をきっかけに、これからの働き方やキャリアについて、あらためて考え始める方も多いのではないでしょうか。
雇用環境が厳しい1990年代〜2000年代初めに就職活動を行った世代を就職氷河期世代と呼びます。当時は大卒でも正規雇用に就くことが難しい時代でした。
現在、ハローワークにおける専門窓口の設置をはじめとして就職氷河期世代への支援が行われていますが、まだ正規雇用に就きたくても就けないという就職氷河期世代の方もいます。
今回は就職氷河期世代への支援状況や40~50歳代・単身世帯の貯蓄額などについてみていきます。
1. 就職氷河期世代はいつからいつまで?正社員就職数は
内閣官房・就職氷河期世代支援推進室の資料「就職氷河期世代等の支援について」では、就職氷河期世代を「バブル崩壊後、雇用環境が特に厳しかった1993年から2004年頃に就職活動期を迎えた人」と定義しています。
現在も、不本意ながら不安定な就業状態にある人や、長期間にわたり無業の状態が続いている人が、主な支援対象とされています。
こうした状況を踏まえ、国はこれまでも段階的に支援策を実施してきました。代表的な取り組みが、ハローワークにおける就職氷河期世代向け専門窓口の設置です。
あわせて、非正規雇用から正社員へ転換した企業への助成、就労支援やリ・スキリングを行う自治体への支援、さらには国・自治体による積極的な採用も行われています。
実績を見ると、ハローワークの専門窓口を通じた正社員就職は、2020年4月から2025年2月までに約56万人に上ります。
また、国や自治体での採用では、2020年4月~2024年3月の間に国家公務員が4586人、地方公務員が1万4299人採用されています。
一方で、課題が解消されたとは言い切れません。
同資料によると、1974~1983年生まれの層における不本意非正規雇用労働者は、2019年の約46万人から減少しているものの、2024年時点でも約35万人が該当しています。
正社員就職の実績が積み上がる一方で、なお一定数の人が不安定な就業状態に置かれているのが実情です。
著者
マネー編集部貯蓄班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、大手証券会社やメガバンク等の金融機関にて勤務経験のある編集者が中心となり、金融庁や総務省など官公庁の公開情報等をもとにお金の課題に寄り添う専門チームです。
主なメンバーは野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか、地方自治体職員出身の太田彩子、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、日本生命保険相互会社出身の村岸理美など。
編集者の多くは、金融機関にて個人リテール業務を経験。若年層からシニア層、富裕層に至るまで、幅広い顧客に対し、投資信託・保険を中心とした総合的なライフプランニングを実行してきた。なかには、リテール営業で社内トップの実績を持ち、行内で表彰された実力者も。人材育成や社内教育にも携わるなど、金融知識と実務経験の両面で信頼される編集者が在籍しています。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年6月23日)
監修者
二種外務員資格(証券外務員二種)記者/編集者/校閲者/
【保有資格】
ニ種外務員資格(証券外務員二種)・相続診断士・認知症介助士・終活ガイド資格1級保有。
【経歴】
二種外務員資格や相続診断士などの資格を保有し、「お金とくらし」にまつわる情報を専門的かつ丁寧に発信する金融メディア編集者・ライター。
早稲田大学第一文学部史学科卒。人文・社会系一般書籍、中学・高校社会科教材、就職試験問題の制作関連業務で15年以上の経験を持つ。また、大手人材派遣会社における採用管理業務などの実務経験もある。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』において、金融系メディアの編集者兼執筆者として、コンテンツ制作や編集を担当。
総務省「家計調査」・厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業の概況」・J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査」などの一次資料に基づくデータ記事の執筆に強み。
専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』でも記事執筆をおこなう。紙媒体での経験に加え、家族の介護を通じて得た知見を生かしながら、「お金とくらし」にまつわる情報を丁寧に発信している。(2026年7月9日更新)