師走を迎え、何かと気ぜわしい日々をお過ごしのことと存じます。

今月12月15日は、2か月に一度の年金支給日でした。

物価の上昇が続くなか、日々の生活費について気にされている方も多いのではないでしょうか。

実は、公的年金とは別に、年金受給者の生活を支援するための「年金生活者支援給付金」という制度があります。

この給付金は、所得などの一定の要件を満たす方が対象で、年金に上乗せして支給されるものです。

この記事では、年金生活者支援給付金とはどのような制度なのか、ご自身が対象になるのか、そして手続きはどのように進めればよいのかを、わかりやすく解説していきます。

1. 「年金生活者支援給付金」の概要

年金生活者支援給付金は、公的年金を受給している方の生活を支援する目的で設けられた制度です。

対象となる方には、2か月に1回、公的年金の支給日に合わせて、年金生活者支援給付金が支給されます。

なお、この給付金は、受給している基礎年金の種類に応じて「老齢年金生活者支援給付金」「障害年金生活者支援給付金」「遺族年金生活者支援給付金」の3つに分かれています。

それぞれの種類で定められた所得要件などを満たす基礎年金の受給者が、給付金の対象となります。