2. 年金生活者支援給付金の給付額はいくら?前年度比+2.7%の改定内容

年金生活者支援給付金は、公的年金の収入やその他の所得が一定の基準を下回る方を対象に、2019年から始まった支援制度です。この給付金は、2ヶ月に1回、年金に上乗せされる形で支給されます。

給付金は受給している年金の種類に応じて3つに分類され、それぞれ支給の要件や金額が定められています。

  • 老齢年金生活者支援給付金
  • 障害年金生活者支援給付金
  • 遺族年金生活者支援給付金

2.1 2025年度における年金生活者支援給付金の具体的な支給額

2025年度の年金生活者支援給付金の額は、前年度と比較して2.7%の引き上げが決定しました。

年金生活者支援給付金の支給金額

年金生活者支援給付金の支給金額

出典:日本年金機構「令和7年4月分からの年金額等について」

【2025年度の支給額】

  • 老齢年金生活者支援給付基準額(月額):5450円
  • 障害年金生活者支援給付金(月額):1級6813円・2級5450円
  • 遺族年金生活者支援給付金(月額):5450円

老齢年金生活者支援給付金の場合、この基準額を基に、個々の保険料納付済期間などに応じて実際の支給額が算出されます。

これらは月額表示ですが、実際の支給は2ヶ月分がまとめて年金に上乗せされます。基準額を満額受給できる場合、1回の支給で約1万円、年間では約6万円が加算される計算です。

ちなみに、厚生労働省年金局の『令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況』によれば、2024年3月時点での平均給付月額は、老齢年金生活者支援給付金が4014円、障害年金生活者支援給付金が5555円、遺族年金生活者支援給付金が5057円でした。

※2024年3月時点で認定されている方の平均給付額です。