1. 「年金生活者支援給付金」とは? 長いセカンドライフを支える制度の基本

厚生労働省が公表した『令和6年簡易生命表』によると、65歳時点での平均余命は男性で19.47年、女性では24.38年となっており、長寿化が進む日本ではセカンドライフが長期化する傾向にあります。

セカンドライフは長い傾向に

セカンドライフは長い傾向に

出典:厚生労働省「令和6年 簡易生命表」

例えば、65歳で定年退職してから22年間、1日の自由時間を14時間と仮定すると、合計で11万2420時間にもなります。これは、現役時代の総労働時間(仮に43年間で8万6000時間と想定)を上回る長さです。

このように長期化するセカンドライフにおいて、老齢年金は生活を支える重要な収入源となります。しかし、年金収入だけでは生活が厳しい方々を支援するため、「年金生活者支援給付金」という制度が設けられています。