5. 【いまどきシニア】お金事情を参考に、自分自身の資産形成を
今回は令和シニアのお金事情について詳しく見てきました。総務省統計局の資料によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯の標準的な家計収支では毎月3万4058円の赤字となっています。
ひと月あたりの金額だけで見ると、貯蓄を取り崩せば何とか生活できるかもと感じてしまいますが、この赤字生活が老後30年間続くとなるとトータルの赤字額は1226万880円になります。
また、この資料によると住居費は1万6432円となっており、住宅ローンの返済が済んでいる持ち家世帯を前提に計算されています。もし、仮に賃貸住まいの方やホームに入居している場合は赤字額はさらに増えることでしょう。
今回の記事でとり上げた貯蓄額や年金受給額、家計収支はあくまで平均の話です。平均値を鵜呑みにして老後を迎えると、「思っていた以上に生活にお金がかかって貯蓄が底を尽きそう」という事態にもなりかねません。
そのため、今から老後資金を準備しようとする場合は自分が想像する老後の過ごし方にいくら必要かを計算し、ねんきんネットなどで自身の年金見込額を確認した上で必要な老後資金を算出することが大事です。
参考資料
- J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査(2025年)」
- 厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 総務省「家計調査報告 家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要」
鶴田 綾