4.2 2026年の春から「支給停止調整額」が見直しに

「高齢者が働きやすい環境づくり」を目的として、支給停止調整額は今後段階的に引き上げられる見込みであり、2026年度からは在職老齢年金の基準額が「年金と給与の合計」で月62万円へと変更される予定です。

在職老齢年金制度の見直し

在職老齢年金制度の見直し

出所:厚生労働省「在職老齢年金制度の見直しについて」

この見直しにより、「年金受給と働くこと」の両立がこれまで以上にしやすくなるでしょう。

老後も就労を続けたいと考える場合は、自分の年金額と収入がどの範囲なら支給に影響しないか、あらかじめ試算しておくと安心です。

5. 働くシニアは年金が「増える・減る」制度の仕組みを理解しておこう

本記事では、在職定時改定によってなぜ年金が増えるのか、その仕組みや要件、増額幅の目安について紹介していきました。

厚生年金に加入したまま働き続ける場合、在職定時改定によって年金が毎年見直され、12月の支給から増額分を受け取れる可能性があります。

一方で、収入が一定額を超えると在職老齢年金制度により支給が調整され、年金の一部が減額されることもあります。

老後も就労を続ける予定がある方は、増額の仕組みと支給停止の基準を正しく理解し、自身の年金額や収入とのバランスを把握しておきましょう。

※金額等は執筆時点での情報にもとづいています。

参考資料

マネー編集部年金班