5.2 年金生活者支援給付金は「2.7%」の増額改定
「年金生活者支援給付金」は、所得が一定基準以下の基礎年金受給者を対象とした制度です。公的年金と同様に2ヶ月に1度、年金に上乗せして支給されます。
ただし、この給付金を受け取るためには、ご自身での申請手続きが必要となります。
- 老齢年金生活者支援給付金:基準額 月額5450円
- 障害年金生活者支援給付金:障害等級1級 月額6813円・2級 月額5450円
- 遺族年金生活者支援給付金:月額5450円
老齢年金生活者支援給付金の場合、基準額を基に保険料の納付期間や免除期間に応じて実際の給付額が計算されるため、受給額は個人によって異なります。
6. まとめ:公的年金の現状を理解し、早めに老後設計を
この記事では、公的年金の基本的な仕組み、日本年金機構が示す「標準夫婦」のモデルケース、そして実際の平均受給額についてお伝えしました。
公的年金は「2階建て」の仕組みになっており、現役時代の働き方によって将来受け取れる年金額は大きく変わります。「標準夫婦」の年金額は2か月分で約46万5000円とされていますが、あくまでも一定の条件を満たしたケースの試算であり、実際の平均額とは開きがあります。
また、2025年度は年金額が引き上げられたものの、物価上昇に追いついていない実態もあります。漠然と不安を抱えるより、まずは「ねんきんネット」などを使って、ご自身の将来の受給見込みを確認してみるのがおすすめです。そのうえで、iDeCoやNISAといった制度も上手に活用しながら、早めに老後資金の計画を立てていきましょう。
※当記事は再編集記事です。
