2. 「標準的な夫婦」の年金が約46万5000円になる理由
公的年金は、原則として偶数月の15日(※)に、前月と前々月の2ヶ月分がまとめて支給されます。
次回の支給日である12月15日(月)には、10月分と11月分の年金が支払われることになります。
日本年金機構が公表している2025年度の年金額の例は、以下の通りです。
※15日が土日・祝日の場合は、その直前の平日に支給されます。
- 国民年金(老齢基礎年金):6万9308円(1人分※1)
- 厚生年金:23万2784円(夫婦2人分※2)
※1 昭和31年4月1日以前に生まれた方の老齢基礎年金(満額1人分)は、月額6万9108円です。
※2 平均的な収入(平均標準報酬45万5000円・賞与含む月額換算)で40年間就業した場合に受給開始となる年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準です。
このモデルでは、夫婦2人分の厚生年金と国民年金を合わせた月額が23万2784円となります。これが2ヶ月分まとめて支給されるため、支給額は「46万5568円」となり、約46万5000円の根拠となっています。
では、この「標準的」という言葉が示す夫婦世帯とは、どのようなケースを想定しているのでしょうか。
