5. 年末の家計を見直す今、給付の「取りこぼし」を防ぐために

シニア世代が受け取れる公的な支援は、年金だけではありません。雇用保険に基づく給付や、年金制度の中に組み込まれた加算給付など、条件を満たせば受け取れるにもかかわらず、申請しなければ支給されない制度が複数あります。

特に、65歳以降も働く人が増えている現在では、「退職・再就職・年金受給」が重なり、制度の仕組みが分かりにくくなりがちです。その結果、本来受け取れる給付を知らないまま過ごしてしまうケースも少なくありません。

年末は、1年の収入と支出を振り返るタイミングです。雇用保険の加入歴や年金の受給状況を改めて確認し、自身や配偶者が対象となる給付がないかを一度整理しておくことが、今後の生活設計を考えるうえで重要になります。

分からない場合は、ハローワークや年金事務所への早めの相談も検討してみてください。

参考資料

マネー編集部社会保障班