2. ひとり親世帯向けの支援制度2つ

ひとり親世帯の場合、前章で紹介した5つの支援制度のほかにも、「児童扶養手当」や「ひとり親家庭等医療費助成制度」が申請できます。

2.1 児童扶養手当

児童扶養手当は、ひとり親世帯の生活の安定化や自立促進などを目的として支給される手当金です。

支給対象になるのは、高校卒業年度までの子ども(障害を持っている場合は20歳まで)を育てているひとり親で、所定の所得要件を満たす方です。

【所得制限(年収ベース)】

  • 全部支給(2人世帯):190万円
  • 一部支給(2人世帯):385万円

支給額は、所得や子どもの人数により以下のように決められています。

児童扶養手当の支給額

児童扶養手当の支給額

出所:こども家庭庁「児童扶養手当制度の概要」 をもとに筆者作成

【子どもの人数:全部支給/一部支給】

  • 1人:4万6690円/4万6680円~1万1010円
  • 2人目以降(1人につき):1万1030円/1万1020円~5520円

2.2 ひとり親家庭等医療費助成制度

ひとり親家庭等医療費助成制度とは、ひとり親家庭の子どもとその親が医療費を支払う際に、費用の一部を支援する制度です。

支援期間は、子どもが高校を卒業する年度末(障害のある場合は20歳)までです。

ただし、申請できるのは所定の所得要件に該当する方のみで、ほかにも生活保護を受けていないこと、健康保険に加入していることなどの要件を満たしている必要があります。

具体的な支援内容は自治体により異なるため、申請したい場合はお住いの自治体の窓口で確認しましょう。