5. ポイント④お金が多いときこそ大切にしたい“倹約と節制の習慣”
富裕層も欲しいものは買いますが、買い物の基準が極めて明確です。その1つが「ご褒美消費のルール化」です。
たとえば、
- 欲しいと思ったら1週間寝かせる
- 1回の買い物の上限を決める
- 本当に必要か、利用シーンが具体的に想像できるかを判断する
- 買う前に“代替手段”を検討する
こうした“自分ルール”を設けることで、感情に流されず冷静に判断し、衝動買いを避けます。心理学的にも、購入を先送りすることで欲求が自然に落ち着き、本当に必要なものだけを選ぶ効果があることが知られています。
また、先述の内閣府が発表した世帯収入別の支出動向のデータより、高所得層ほど外食や交通・教養娯楽サービスを含む「選択的サービス」の割合を抑える傾向があることがわかっています。これは「買うべきところは買うが、無駄な支出は避ける」というメリハリの現れです。
富裕層の消費は、派手なようで実は極めて計画的。自分の価値観に合うものだけを選ぶことで満足度を高め、支出の膨張を抑えているのです。
6. まとめにかえて:資産は“使い方次第”で増えるか減るかが決まる
富裕層の多くは高い資産を持っていますが、その資産が「安心」か「リスク」かは使い方次第です。
資産があればあるほど、安心感から無意識に使ってしまう誘惑も増えます。
しかし、固定費の見直し、質の高い消費、浪費の抑制、そして貯蓄・投資・自己投資への再配分――こうした“戦略的な倹約と節約の習慣”こそが、資産を守り、育てる基盤となります。
大切なのは「いま自分がどのようにお金と向き合っているか」を定期的に見直すこと。
富裕層であっても、慎重で賢い使い方を続ける人が、将来安定した資産を維持し続けるのです。
参考資料
執筆者
LIMO編集部銀行出身者チームは株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、メガバンクや地方銀行、信用金庫などの金融機関にて、資産運用相談や融資業務の経験を積んだ「元銀行員」の編集者が中心となり構成されています。
LIMO編集部銀行出身者チームには株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、株式会社第四銀行(現:株式会社第四北越銀行)出身の石津大希など、資産運用アドバイザーとしての実務経験を有する編集者が在籍しています。各編集者がファイナンシャル・プランナー(FP)として、シニア層から富裕層まで幅広い層の相談に対応してきた点が強みです。
金融機関での勤務経験年数はチーム合計で20年超。表彰歴を持つ編集者も多数在籍しています。国税庁や金融庁など官公庁の公開情報をもとに、豊富な経験と知識を有するプロフェッショナル集団が、読者に正確で実践的な情報をお届けします。
【主な取り扱いテーマ】厚生労働省管轄の厚生年金保険と国民年金(老齢年金・障害年金・遺族年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、資産運用、NISA、iDeCo、住宅ローン、カードローン、為替相場、株式投資などを中心に記事の企画・執筆・編集・監修を行っています。
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年12月15日)
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
元銀行員/一種外務員資格(証券外務員一種)/LIMOマネー編集部金融ライター
一種外務員資格(証券外務員一種)。大学卒業後、株式会社三菱UFJ銀行に入社。三井住友信託銀行に転職後、資産運用アドバイザー業務に約10年間従事。
現役世代からシニア層、富裕層と幅広い個人顧客に対し、資産運用コンサルティングを行う。
<主な専門領域>
投資信託、ファンドラップ、外貨預金、生命保険、医療保険、住宅ローン、事業性ローン、贈与、相続、遺言信託、不動産など、多岐にわたる金融サービスと承継対策をワンストップで提案。特に、長期的な資産形成や富裕層向けのウェルスマネジメント、シニア世代への承継・相続の分野で豊富な知識と実績を持ち、表彰歴多数。
現在は、株式会社モニクルリサーチが運営する【くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」】のマネー編集部にて企画・執筆・編集・監修を担当。
厚生年金保険と国民年金保険(老齢年金・障害年金・遺族年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、資産運用を専門とする。
NISA、iDeCo、住宅ローン、カードローンなどの国民生活に直結する金融情報を始め、FX、株式投資、金(ゴールド)などの投資経験をいかし仕組みやリスクなどを分かりやすく解説。Yahoo!ニュース経済カテゴリでアクセスランキング1位を多数達成【2025年12月22日更新】