2. ポイント①富裕層でも負債・消費傾向に注意
総務省の「家計調査 貯蓄・負債編」によると、二人以上世帯の年間収入五分位階級別で貯蓄現在高をみると、最も低い第Ⅰ階級(世帯主平均年齢71.5歳)が1565万円、最も高い第Ⅴ階級(同52.1歳)が2735万円となっています。
【二人以上世帯の年間収入五分位階級別で貯蓄現在高と負債現在高】
- 第Ⅰ階級[71.5歳]貯蓄現在高1565万円 負債現在高97万円
- 第Ⅱ階級[66.8歳]貯蓄現在高2029万円 負債現在高269万円
- 第Ⅲ階級[57.2歳]貯蓄現在高1834万円 負債現在高672万円
- 第Ⅳ階級[51.9歳]貯蓄現在高1755万円 負債現在高979万円
- 第Ⅴ階級[52.1歳]貯蓄現在高2735万円 負債現在高1297万円
一方、負債現在高も収入が高くなるほど増え、第Ⅰ階級は97万円、 第Ⅴ階級は1297万円に達しています。
また、貯蓄の種類別では、第Ⅴ階級は有価証券の比率が22.0%と最も高く、定期預貯金は20.8%と低くなっています。これは、資産が多くても現金・預金だけでなく投資やローンなども活用していることを示しています。
このことから、富裕層は資産は大きいものの、収入や資産が多い分、負債も大きくなりやすく、支出の管理が重要であることがわかります。
贅沢品や高価格商品、外食・旅行・趣味などの消費は、無意識に支出を膨らませることがあり、「お金があるから使ってよい」という感覚のままでは、気づかないうちに浪費傾向に陥るリスクがあるのです。
著者
LIMO編集部銀行出身者チームは株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、メガバンクや地方銀行などの大手金融機関にて、資産運用相談や融資業務の経験を積んだ「元銀行員」の編集者が中心となり構成されている、金融専門のライティングチームです。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍しています。
LIMO編集部銀行出身者チームには株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、株式会社第四銀行(現:株式会社第四北越銀行)出身の石津大希など、資産運用アドバイザーとしての実務経験を有する編集者が在籍しており、各編集者がファイナンシャル・プランナー(FP)として、シニア層から富裕層まで幅広い層の相談に対応してきた点が強みです。
金融機関での勤務経験年数はチーム合計で20年超。表彰歴を持つ編集者も多数在籍しています。国税庁や金融庁など官公庁の公開情報をもとに、豊富な経験と知識を有するプロフェッショナル集団が、読者に正確で実践的な情報をお届けします。
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監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
元銀行員/一種外務員資格(証券外務員一種)/LIMOマネー編集部金融ライター
一種外務員資格(証券外務員一種)。大学卒業後、株式会社三菱UFJ銀行にて後方事務や法人営業部門のアシスタント事務を経験。その後、三井住友信託銀行に転職し、資産運用アドバイザー業務に約10年間従事。
15年以上にわたり金融機関に在籍し、現役世代からシニア層、富裕層まで延べ1000名以上の個人顧客に対し、資産運用コンサルティングや承継対策を提案。表彰歴多数。現在は、株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア『LIMO(リーモ)』、専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』にて企画・執筆・編集・監修を幅広く担当。
15年以上の金融機関キャリアに加え、自身も20年以上の投資経験(投資信託・株式・FX・金など)を持つ。金融のプロ・現役投資家・生活者(出産・育児経験)の3つの視点から、年金制度の仕組み、社会保障、NISAや住宅ローン、相続まで分かりやすく解説。Yahoo!ニュース経済カテゴリでアクセスランキング1位を多数獲得。【2026年6月29日更新】