4. ポイント③消耗品こそ“最適価格×長持ち”で選ぶ

富裕層は、高額品だけでなく日用品の選び方にも独自の基準を持っています。

それが「安ければ良い」ではなく、“最適な価格で、長く使えるものを選ぶ”という考え方です。とくに消耗品や生活用品は、耐久性が低いものを使うと買い替えの頻度が増え、結果的に支出が雪だるま式に膨らむことを知っているためです。

以下は内閣府が発表した世帯収入別の支出動向のデータです。「基礎的財(食料)」、日用品や医薬品・光熱費等を含む「基礎的財(食料以外)」、家賃や家事サービス・保健医療サービス等を含む「基礎的サービス」、衣服や家具・家電・自動車等を含む「選択的財」、外食や交通・教養娯楽サービスを含む「選択的サービス」に分類し、それぞれグラフに表しています。

高所得層では基礎的財全体の支出割合が相対的に高く、長期耐久品への投資が見られます。

たとえば、安価な調理器具や家電は壊れやすく、買い替えが続けばトータルコストはむしろ高くなります。富裕層はこの「隠れコスト」を嫌い、長期的なコストパフォーマンスを基準に選択します。そのため、上記データの基礎的財には富裕層ほどお金をかけていることがわかります。

良質な物は使い心地がよく、家事や仕事の効率が上がるため、時間あたりの生産性向上にも寄与します。富裕層が“時間価値”を重視するのは一般的ですが、日用品の選択でもその視点が反映されているのです。