シリーズでお伝えしている「企業年収給与研究」。最新の有価証券報告書をもとに注目企業の従業員の年収・給与や従業員数を見ていきましょう。今回は国内大手のウェブ制作企業であるカヤックです。

カヤックの平均年間給与はいくらか

カヤック(提出会社)の2018年12月31日時点での平均年間給与は519.1万円と500万円を超えています。また、従業員の平均年齢は31.0歳で30歳を上回っています。平均勤続年数は3.7年となっています。

カヤックの従業員数は何人か

有価証券報告書の提出会社(単体)の従業員数は2018年12月31日時点で295名。単体で200人以上の従業員がいます。

また、連結の従業員数は409名。なお、同社は単一セグメントのため、セグメント別従業員数は記載しておりません。

過去4年の業績動向

カヤック(連結)の業績推移についても見ておきましょう。

まず、売上高ですが、過去4年をみると、2015年12月期の37億円から2017年12月期の60億円まで増収が続きましたが、2018年12月期は58億円となっています。なお、2015年12月期から連結財務諸表を作成しているため、2014年12月期の業績は記載しておせん。

また、経常利益又は経常損失については、2015年12月期の3億円の利益から2017年12月期の7億円の利益まで増益が継続しましたが、2018年12月期は3億円の損失でした。

投資家が重視する「ボトムライン」でもある親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失は、2015年12月期の2億円の利益から2017年12月期の5億円の利益まで増益が続きましたが、2018年12月期は2億円の損失となっています。

まとめにかえて

年収や給与といった金銭面での条件は仕事をする人にとっては誰もが気になる要素ではないでしょうか。金銭面での処遇以外にも、働きがいや働きやすさといった職場環境が大事なのは言うまでもありません。

ただ、年収や給与などの「お金」の話は親しい仲でも聞きにくいというのが実際ではないでしょうか。こうしたデータが就職活動や転職活動の参考になれば幸いです。

【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について

平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。また、従業員数は就業人数です。基本的には、社外からの出向者を含み、社外への出向者は含みません。

【ご参考】有価証券報告書とは

日本証券業協会によれば、有価証券報告書は「金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3か月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています」とされています。

LIMO編集部