気になるけれどなかなか聞けないことは世の中にたくさんあります。

先日筆者の大学時代の同窓会に参加したときのことでした。筆者の母校はアメリカのワシントン州にある大学です。

同級生や後輩は、いわゆる大企業や英語を活かし外国に精通する仕事に就いている人が多くいました。

給与面でも一般的には高収入という分類に入ります。資産運用についての話題も出ましたが、お金の話になると具体的には中々聞けないものです。

今回は老後のお金事情にまつわる「年金」について基礎的な仕組みから“ふつうのシニア”はどのくらい受給しているのか一覧表を用いて解説していきます。

1. 公的年金は前年度比「+1.9%」で増額改定

公的年金の支給額は、物価や賃金の動向に合わせて毎年調整されます。

2025年度は、前年度比で1.9%の増額となりました。

1.1 2025年度の「国民年金と厚生年金」の年金額例はいくら?

  • 国民年金(老齢基礎年金(満額))(※1):6万9308円
  • 厚生年金:23万2784円(夫婦2人分)(※2)

※1 昭和31年4月1日以前生まれの方の老齢基礎年金の満額は月額6万9108円(対前年度比+1300円)
※2 厚生年金は「男性の平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45万5000円)」で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準

1.2 次回の年金支給日はいつ?

公的年金は、偶数月の15日(※15日が土日や祝日の場合はその直前の平日に前倒し)に、前月までの2カ月分がまとめて振り込まれます。

2025年の具体的な支給スケジュールは、以下の「年金支給日カレンダー」でご確認ください。

【一覧表】2025年 年金支給日カレンダー

【一覧表】2025年の年金支給日カレンダー

出所:日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」などをもとにLIMO編集部作成