3. 新NISAにも注意点はある
新NISAは非課税であるものの、投資である以上、元本割れのリスクが完全になくなるわけではありません。
資産運用において、リスクとリターンは比例する傾向にあり、価格変動リスクなどが伴います。
今回ご紹介したシミュレーションで想定した年率3%という利回りはあくまで仮定の一例であり、将来の運用成果を保証するものではありません。
実際の値動きは市場環境などによって変動し、元本を割り込む場合がある点にご留意ください。
こうした不確実性を踏まえると、投資対象を国内外の株式や債券に分散し、資産全体の値動きを安定させる工夫が求められます。
長期投資の参考として、年金積立金を運用するGPIFの実績も見ておくと役に立ちます。
GPIFは国内外の債券や株式へ広く投資し、長い時間をかけて安定的な成果を積み上げてきました。
2001年度に市場運用を開始して以来、現在までの平均運用利回りは年率+4.71%に達しています。
ぜひ、資産形成のシミュレーションをする上での一つの目安にしてみてください。
4. ライフタイルや家計、リスク許容度などに合った資産形成を目指そう
税制優遇制度の新NISAは、適切に活用すれば年代を問わず資産形成に役立つことが期待できる制度です。
ただし、老後が近い世代では、過度にリスクの高い金融商品に偏らないよう注意が必要です。
分散投資を心がけ、無理のない範囲で長期運用を目指すことも1つの選択肢となります。
手元の資金やライフプランを踏まえながら、ご自身の家計やリスク許容度に合った方法で資産形成を検討してみてはいかがでしょうか。
参考資料
苛原 寛