2. 年金支給日に厚生年金+国民年金を「30万円受給している人」の割合
年金支給日に厚生年金+国民年金を30万円もらっている人というのは、年金月額が15万円の人です。
年金の支給日は年に6回、偶数月の原則として15日です。
支給日には前々月と前月の2ヵ月分の年金がまとめて支給されます。
例えば、12月15日に支給される厚生年金は、10月分と11月分の合計ということです。
そのため、2ヵ月分で30万円になるには月額15万円を受給する必要があります。
なお、厚生年金には国民年金も含まれています。
2.1 厚生年金受給額ごとの受給権者数
厚生年金+国民年金を30万円(月額15万円)受給している方の割合の前に、まずは「月額1万円未満」から「月額30万円以上」までの受給額ごとの受給権者数と割合を確認していきましょう。
厚生労働省年金局の「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金受給額毎の受給権者数は以下の通りです。
- 1万円未満:4万4420人
- 1万円以上~2万円未満:1万4367人
- 2万円以上~3万円未満:5万231人
- 3万円以上~4万円未満:9万2746人
- 4万円以上~5万円未満:9万8464人
- 5万円以上~6万円未満:13万6190人
- 6万円以上~7万円未満:37万5940人
- 7万円以上~8万円未満:63万7624人
- 8万円以上~9万円未満:87万3828人
- 9万円以上~10万円未満:107万9767人
- 10万円以上~11万円未満:112万6181人
- 11万円以上~12万円未満:105万4333人
- 12万円以上~13万円未満:95万7855人
- 13万円以上~14万円未満:92万3629人
- 14万円以上~15万円未満:94万5907人
- 15万円以上~16万円未満:98万6257人
- 16万円以上~17万円未満:102万6399人
- 17万円以上~18万円未満:105万3851人
- 18万円以上~19万円未満:102万2699人
- 19万円以上~20万円未満:93万6884人
- 20万円以上~21万円未満:80万1770人
- 21万円以上~22万円未満:62万6732人
- 22万円以上~23万円未満:43万6137人
- 23万円以上~24万円未満:28万6572人
- 24万円以上~25万円未満:18万9132人
- 25万円以上~26万円未満:11万9942人
- 26万円以上~27万円未満:7万1648人
- 27万円以上~28万円未満:4万268人
- 28万円以上~29万円未満:2万1012人
- 29万円以上~30万円未満:9652人
- 30万円以上~:1万4292人
「月額9万円以上10万円未満」から「月額11万円以上12万円未満」にかけてと、「月額15万円以上16万円未満」から「月額18万円以上19万円未満」にかけての2ヵ所にボリュームゾーンが見られます。
厚生労働省年金局の同調査概況によると、男性の厚生年金平均受給額が月額16万6606円、女性が月額10万7200円であることから、「月額9万円以上月額12万円未満」は女性の平均受給額と、「月額15万円以上月額19万円未満」は男性の平均受給額と一致していることがわかります。
