長寿化が進み、「人生100年時代」が現実となった令和の日本。内閣府のデータ(令和7年版高齢社会白書)でも示される通り、65歳以上の就業率は高まり、「働き続けるシニア」はもはや一般的な姿です。
そんな中、老後の生活を支える公的年金の水準は多くの方が関心を寄せるテーマです。
2025年11月20日にソニー生命保険株式会社が公表した「シニアの生活意識調査2025」によると、シニアの楽しみ1位は「旅行」で、その出費は増加傾向にあり、孫消費も活発です。こうしたアクティブな生活を支えるための経済基盤として、公的年金制度の理解は欠かせません。
この記事では、この調査結果からシニアのリアルな生活意識に関するデータを紹介。年金のしくみや今のシニア世代の受給状況について見ていきます。
1. 【最新調査結果】旅行に孫消費…。令和のシニアたちの「楽しみ&お金の使い方」
2025年11月20日、ソニー生命保険株式会社は「シニアの生活意識調査2025」の結果を公表しました。令和のシニア世代が、どのように暮らしを楽しみ、お金を使っているかをのぞいてみましょう。
※調査対象:全国の50歳~79歳のシニア1000名
1.1 充実した毎日を支える「楽しみ」への出費
シニア世代の「現在の楽しみ」のトップは「旅行」でした。多くのシニアにとって生活の重要なモチベーションとなっているようです。
- 現在の楽しみ1位:旅行
- 旅行のためにかけている金額の平均:3万4000円/月
この「旅行費用」の平均は、3年連続で増加しています。近年の物価上昇・値上げの影響もあると推測されますが、それ以上にシニアが積極的に活動し、豊かな経験にお金を費やす傾向が強まっていることもわかります。
1.2 「孫消費」の増加
孫を持つシニアの消費意欲も旺盛です。
- 最近1年間の孫消費の平均額:11万3074円(2024より8357円増加)
- 孫消費1位:「おこづかい・お年玉・お祝い金」
旅行や孫への贈り物など、充実したセカンドライフを送るためには、やはり安定した経済基盤が欠かせません。この「人生100年時代」を安心して楽しむためにも、老後の生活を支える公的年金制度について、改めて理解を深めることが重要です。

