4. AIと人間、相談したいテーマの違い

AIか人間、どちらに就活相談したいか

出所:株式会社Synergy Career「AI×就活相談に関する調査」(PR TIMES)

AIか人間、どちらに就活相談したいか

自己分析

  • 人間にしたい就活相談: 65
  • AIにしたい就活相談: 56

ES

  • 人間にしたい就活相談: 50
  • AIにしたい就活相談: 56

面接

  • 人間にしたい就活相談: 64
  • AIにしたい就活相談: 36

企業選び

  • 人間にしたい就活相談: 49
  • AIにしたい就活相談: 37

キャリア観

  • 人間にしたい就活相談: 28
  • AIにしたい就活相談: 26

感情や不安の整理

  • 人間にしたい就活相談: 40
  • AIにしたい就活相談: 35

メンタル面の悩み

  • 人間にしたい就活相談: 45
  • AIにしたい就活相談: 35

価値観

  • 人間にしたい就活相談: 28
  • AIにしたい就活相談: 14

失敗体験

  • 人間にしたい就活相談: 22
  • AIにしたい就活相談: 10

モチベーション維持

  • 人間にしたい就活相談: 25
  • AIにしたい就活相談: 7

全て当てはまる

  • 人間にしたい就活相談: 4
  • AIにしたい就活相談: 2

全て当てはまらない

  • 人間にしたい就活相談: 51
  • AIにしたい就活相談: 61

相談内容によって、AIと人間のどちらを頼りたいかという傾向は明確に分かれます。「自己分析」や「ES(エントリーシート)」といった、情報整理や論理的な構成が求められる項目はAIへの相談意向が高く、とくにESについては人間を上回る56人がAIに相談したいと回答しました。

一方で「失敗体験」や「モチベーション維持」「感情や不安の整理」といった、共感や情緒的なサポートが求められるテーマについては、人間への相談意向が高い結果となりました。

総じて「人間」のほうが回答が多く、AIにしたい就活相談は「すべて当てはまらない」と回答した人が61人もいることからも、AIを悩みの相談相手にするのはまだ一般的にはなっていないようです。

ただ、自己分析やESといった情報整理では、効率性や論理性を武器とする「ツール」としてAIを使っていることからも、人への相談とは別の存在となっているのではないでしょうか。

4.1 AIと人間、相談したくないテーマは?

AIか人間、どちらに就活相談したくないか

出所:株式会社Synergy Career「AI×就活相談に関する調査」(PR TIMES)

AIか人間、どちらに就活相談したくないか

自己分析

  • 人間にしたくない就活相談: 16
  • AIにしたくない就活相談: 13

ES

  • 人間にしたくない就活相談: 10
  • AIにしたくない就活相談: 6

面接

  • 人間にしたくない就活相談: 11
  • AIにしたくない就活相談: 13

企業選び

  • 人間にしたくない就活相談: 15
  • AIにしたくない就活相談: 11

キャリア観

  • 人間にしたくない就活相談: 14
  • AIにしたくない就活相談: 19

感情や不安の整理

  • 人間にしたくない就活相談: 22
  • AIにしたくない就活相談: 32

メンタル面の悩み

  • 人間にしたくない就活相談: 35
  • AIにしたくない就活相談: 29

価値観

  • 人間にしたくない就活相談: 8
  • AIにしたくない就活相談: 10

失敗体験

  • 人間にしたくない就活相談: 10
  • AIにしたくない就活相談: 20

モチベーション維持

  • 人間にしたくない就活相談: 9
  • AIにしたくない就活相談: 7

全て当てはまる

  • 人間にしたくない就活相談: 1
  • AIにしたくない就活相談: 7

全て当てはまらない

  • 人間にしたくない就活相談: 97
  • AIにしたくない就活相談: 99

AIに相談したくないテーマとしては「感情や不安の整理」が32人、「メンタル面の悩み」が29人、「キャリア観」が19人で、感情や価値観などの相談内容が上位に挙がりました。

一方で、人間に相談したくないテーマとして「メンタル面の悩み」が35人、「感情や不安の整理」が22人、「失敗体験」が20人で、感情や失敗体験などの相談内容が上位に挙がっています。

就活生にとっては、AIと人間どちらに対しても感情に関することは相談しにくいことがわかります。そのうえで、AIに対してはキャリア観のような「価値観」を相談したくないようです。また、人に対しては失敗体験のような「自らの弱み」をさらけ出すのが難しい人もいるのでしょう。