3.3 「長期・分散・定額」で安定投資ができる

投資で着実に資産を増やすためには、投資先を分散させながら、長期的に毎月コツコツと定額で積み立てていくという「長期・積立・分散」の要素が重要となります。これにより、短期的な価格の変動に一喜一憂することなく、リスクを抑えながら安定したリターンを目指すことができます。

前述したように、つみたて投資枠で主流の「インデックスファンド」は経済全体の成長に連動する商品であり、一時的な下落はあっても、長い目で見れば緩やかに価値が上昇していくことが期待されます。

そのため、長期的に投資を続けるほど元本割れのリスクは低減されます。さらに、毎月定額で購入していく「ドルコスト平均法」により、価格が高いときに買いすぎる「高値掴み」を避け、冷静に投資を続けることができるのです。

4. おわりに

今回は、積立投資において月々の投資額を変えることにより比例して運用後資産額が変わる一方で、同じ投資期間であれば、「利益率」は変わらないことが、シミュレーションにより明らかになりました。

投資において複利の力を最大限に活かしたい時には、投資額の大小よりも「時間を味方につける」ことが大切です。

2024年から開始されている新NISA制度という機会を活かして、まずは少額からでも「始める」こと。それが、将来の自分の確かな資産になるはずです。

参考資料

斎藤 彩菜