3. 新NISA制度で投資をするメリット

最後に、NISA口座のメリットを説明していきます。

3.1 投資利益が非課税

新NISA制度には「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つの枠があり、それぞれ非課税で運用することができる年額上限額と生涯上限額が決められています。

上限額までの投資であれば、どれだけの利益が出たとしても、利益に対して課税されることはありません。つまり、購入した商品の価値が上がって売却をした場合、基本的にその差額の全額を受け取ることができるのです。

NISA口座のメリット(運用益が非課税)

NISA口座のメリット(運用益が非課税)

出所:金融庁「NISAを知る」

NISA制度を利用しない場合には、利益に対して約20%の税金が掛かります。例えば100万円の利益が出た場合、NISA口座であれば100万円を受け取ることができますが、その他の口座だと利益のうち20万円は税金として支払わなければいけなくなるということになため、この点は損益通算ができる他の口座と比較すると若干不利な点と言えます。

ただし、NISA口座以外での投資を行っていない人にとっては、この点は実質的な影響を及ぼさないため、心配する必要はありません。

3.2 初心者が始めやすい

新NISA制度のつみたて投資枠で購入することができる商品は、その多くが経済市場と連動した「インデックスファンド」と呼ばれるものです。

この商品の特徴として、経済市場指数と連動しているため値動きがわかりやすく、初心者でも選びやすいという点が挙げられます。

そのため、そのような商品が多い新NISA制度のつみたて投資枠での積立投資は、あまり投資に時間を掛けられない人、投資初心者でどれを選んでいいのかわからない人にとっては、安心して投資を始めやすい環境であると言えます。