【60～69歳おひとりさま】《貯蓄額の中央値》はいくら？金融資産「100万円未満～300万円未満」は17.5％老後資金を準備するための3つのポイント「使う・貯める・増やす」

2. 老後資金を準備するための3つのポイント「使う・貯める・増やす」

老後の資産づくりを考える際には、お金を「使う・貯める・増やす」の3つに分類すると、現状を整理しやすくなります。

これは何歳からでも実践できるシンプルなフレームで、家計管理の不安を減らすための土台づくりに役立ちます。

老後資金を準備するための3つのポイント

出所：LIMO編集部作成

固定費、食費、医療費など、日々の生活に欠かせない支出は「使うお金」です。

まずはこれらの支出を把握し、無理なく生活できる環境を整えることが老後の不安を軽減する第一歩となります。

特に単身世帯では支出の変動に対する耐性が弱いため、家計簿アプリの活用や固定費の見直しなど、日常的な管理が安心につながります。

予期せぬ病気や介護、家電の買い替えなど、急な出費に備えるためのお金が「貯めるお金」です。

生活防衛資金として「生活費の3〜6カ月分」を目安に確保しておくと、突然の支出があっても家計が崩れにくくなります。

貯蓄の目的を「短期（生活防衛）」「中期（大型支出）」「長期（将来の暮らし）」に分けると、より無理なく管理しやすくなります。

日常の支出と生活防衛資金を確保したうえで、余裕が生まれた分が「増やすお金」です。

長期的な運用に回すことで、将来の資産形成につなげる選択肢が広がります。

ただし、運用には必ずリスクが伴います。生活費や緊急時の資金とは明確に区別し、余裕資金の範囲内で取り組むことが重要です。

新NISAやiDeCoといった制度を併用すれば、税制メリットを受けながら効率よく運用しやすくなります。