3. 資産運用のポイントは「長期・積立・分散」です!

GPIFによる年金積立金の運用状況を確認し、積立投資のシミュレーションを行いました。

運用成果は運用をやめた時に確定するものです。価格は日々変動しており、運用をストップした段階で投資対象の資産が下落していれば、元本割れになる可能性もあります。

しかし、GPIFの運用成果からもわかるように、短期的には資産がマイナスになる時もありましたが、長期的にみると着実に資産が膨らんでいます。

この事例からも、資産運用で成功するための鍵が「長期・積立・分散」であることがお分かりいただけたはずです。

「長期・積立・分散」

「長期・積立・分散」

出所:金融庁「NISA早わかりガイドブック」

金融庁が公表しているデータでも、「長期・積立・分散」の効果を見れます。

上のグラフは、世界の主な株価指数に毎月1万円を20年間積立投資した場合のシミュレーションです。

このシミュレーションによると、総積立額240万円(毎月1万円 × 20年間)に対し、全世界株式や日経平均株価に連動する資産で運用した場合、20年後にはどちらも積立元本を大きく上回る成果が出ています。

将来の成果を保証するものではありませんが、このシミュレーション結果は、低金利時代において「長期」にわたって、資産を「分散」しながら、「積立」を継続することが、資産を増やす有効な手段となり得ることを示しているといえるでしょう。

参考資料

和田 直子