2. NISAで「毎月3万円」の積立投資を続けた場合の資産額を10年・20年・30年後でシミュレーション

前の章で見た公的年金の運用実績を参考に、この章ではNISA口座を利用して毎月3万円を積み立てた場合、10年後、20年後、30年後には資産がどのくらい増える可能性があるのかを試算します。

ただし、シミュレーションはあくまで仮定の数値に基づくものであり、実際の運用成果を保証するものではありません。市場の状況によっては元本割れとなるリスクがあることもご理解ください。

ここでは、GPIFの実績を参考に「年利5%」と「年利4%」の2つのケースを想定して、運用結果を見ていきましょう。

2.1 ケース1:NISAで毎月3万円を年利5%で運用した場合

【NISA】月3万円を30年間積み立て運用するといくらになる?

【NISA】月3万円を30年間積み立て運用するといくらになる?

出所:LIMO編集部作成

年利5%で運用できた場合のシミュレーション結果は以下の通りです。

シミュレーション結果(元本・運用収益・総額)

  • 0年目:0円
  • 2年目:72万円・3万5578円:75万5578円
  • 4年目:144万円・15万447円:159万447円
  • 6年目:216万円・35万2928円:251万2928円
  • 8年目:288万円・65万2215円:353万2215円
  • 10年目:360万円・105万8468円:465万8468円
  • 12年目:432万円・158万2912円:590万2912円
  • 14年目:504万円・223万7949円:727万7949円
  • 16年目:576万円・303万7284円:879万7284円
  • 18年目:648万円・399万6061円:1047万6061円
  • 20年目:720万円・513万1010円:1233万1010円
  • 22年目:792万円・646万620円:1438万620円
  • 24年目:864万円・800万5319円:1664万5319円
  • 26年目:936万円・978万7679円:1914万7679円
  • 28年目:1008万円・1183万2640円:2183万2640円
  • 30年目:1080万円・1416万7759円:2496万7759円

毎月3万円の積立投資を10年間継続すると、元本の合計は360万円になります。この期間、年利5%で運用できたと仮定すると、約105万円の運用益が発生し、資産総額は約466万円まで成長する計算です。

さらにこの積立を30年間続けた場合、元本1080万円に対して資産総額は約2497万円に達する可能性があります。

これはあくまで試算ですが、現金を預貯金として保有するだけでなく、運用に回すことで資産が大きく成長する可能性を秘めていることがわかります。