2. 個人向け国債、固定5年、変動10年が人気
前述のとおり、個人向け国債は3種類あります。
2025年10月の最新の個人向け国債の種類別の応募額は、下記のとおりです。
- 個人向け利付国庫債券(変動10年)第187回債:1246億円
- 個人向け利付国庫債券(固定 5年) 第175回債:2323億円
- 個人向け利付国庫債券(固定 3年) 第185回債:941億円
変動10年と固定5年商品が人気であることがわかります。
3. 個人向け国債「変動10年」半年ごとに利率はどう変動している?
個人向け国債の変動型は、半年ごとに金利が見直されます。
近年、金利は上昇傾向にありますが、個人向け国債の変動金利はどのように変化しているのか見てみましょう。
個人向け国債「変動10年(第156回債)」適用利率の推移
- 令和5年4月16日から令和5年10月15日:0.33%
- 令和5年10月16日から令和6年4月15日:0.43%
- 令和6年4月16日から令和6年10月15日:0.47%
- 令和6年10月16日から令和7年4月15日:0.61%
- 令和7年4月16日から令和7年10月15日:0.92%
- 令和7年10月16日から令和8年4月15日:1.06%
上記のとおり、0.33%でスタートした第156回発行の国債は、いま1.06%まで上昇しています。
ただし、国債の金利は必ず上昇するものではありません。国債の金利は、金融市場の状況、特に日本銀行の金融政策によって変動します。
日本は長らく低金利が続いていました。しかし、2024年3月にマイナス金利政策が解除されて以降はじわじわと金利が上昇しています。
これに伴い、個人向け国債の金利も上がってきているのです。

