11月となり、クリスマスの計画やお正月の準備に向けて「今の季節ならではの出費」に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

年金生活を過ごされている方の生活を支援する制度として「年金生活者支援給付金」があります。

2019年からスタートした恒久的な支援制度なのですが、どんな人が対象になるのかわからないという方もいるでしょう。

そこで今回は、3種類ある年金生活者支援給付金の「支給対象者」を解説します。

給付基準額や請求方法もご紹介しますので、ぜひご覧ください。

1. 年金には個人差ある「平均月額はどれくらい?」

厚生労働省「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、公的年金の平均月額は国民年金(老齢基礎年金)で5万円台、厚生年金(国民年金部分も含む)で14万円台です。

国民年金・厚生年金の平均月額(男女全体・男女計)

国民年金・厚生年金の平均月額(男女全体・男女計)

出所:厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

ただしグラフのように、厚生年金を月額30万円以上受け取っている人もいれば、国民年金・厚生年金ともに月額3万円未満となる人まで、幅広い受給額ゾーンにちらばっています。

年金とその他の所得を含めても一定基準以下の所得となる場合、「年金生活者支援給付金」の支給対象となる可能性があります。