3. IPリアル経済圏市場規模:3.9兆円の内訳は?

IPリアル経済圏市場規模

出所:株式会社A3「推し活とお金のリアル実態調査」

  • 推定 国内推し活市場: 約3.9兆円
  • 非リアル領域: 約1.0兆円
  • IPリアル経済圏: 約2.9兆円

約3.9兆円にも及ぶ巨大市場のうち、約2.9兆円を占めるのがグッズ・日用品、イベント、遠征費など「IPリアル経済圏」です。

また、書籍やファンクラブ、投げ銭などの「非リアル領域」も約1.0兆円を占めており、推し活が単なるコンテンツ消費ではなく、広範な経済活動に影響を与えていることがわかります。

4. 各年代別の平均的な消費額と「男性30代」の意外な存在感

ここからは性別・年代別に推し活にお金を使う割合やその金額を見ていきましょう。

4.1 【性別・年代別】推しがいてお金を使う割合

性年代別 推しがいてお金を使う割合

出所:株式会社A3「推し活とお金のリアル実態調査」

合計 n=23445

  • 推しがいる: 34.8%
  • 推しにお金を使っている: 24.6%

男性15歳〜20歳代 n=2701

  • 推しがいる: 51.0%
  • 推しにお金を使っている: 34.5%

男性30歳代 n=1980

  • 推しがいる: 33.7%
  • 推しにお金を使っている: 24.9%

男性40歳代 n=2469

  • 推しがいる: 28.6%
  • 推しにお金を使っている: 20.1%

男性50歳代 n=2600

  • 推しがいる: 21.8%
  • 推しにお金を使っている: 13.4%

男性60歳代 n=2102

  • 推しがいる: 18.1%
  • 推しにお金を使っている: 9.2%

女性15歳〜20歳代 n=2551

  • 推しがいる: 63.7%
  • 推しにお金を使っている: 51.6%

女性30歳代 n=1891

  • 推しがいる: 42.5%
  • 推しにお金を使っている: 31.3%

女性40歳代 n=2400

  • 推しがいる: 31.9%
  • 推しにお金を使っている: 23.0%

女性50歳代 n=2573

  • 推しがいる: 28.5%
  • 推しにお金を使っている: 20.0%

女性60歳代 n=2178

  • 推しがいる: 24.4%
  • 推しにお金を使っている: 14.8%

 

性年代別 推し活に使う平均月額

出所:株式会社A3「推し活とお金のリアル実態調査」

4.2 性年代別 推し活に使う平均月額

  • 全体 n=1000: ¥16,356
  • 男性15歳〜20代 n=162: ¥15,016
  • 男性30代 n=86: ¥22,958
  • 男性40代 n=86: ¥21,216
  • 男性50代 n=61: ¥15,287
  • 男性60代 n=34: ¥13,838
  • 女性15歳〜20代 n=228: ¥19,516
  • 女性30代 n=103: ¥15,818
  • 女性40代 n=96: ¥8,026
  • 女性50代 n=89: ¥14,375
  • 女性60代 n=56: ¥10,808

女性の10〜20代は、「推しがいる割合」が6割以上と極めて高く、推し活の中心的な担い手であることがわかります。私の周りでも推し活が流行っているため、感覚的にもよくわかります。

一方で「男性30代」は「推しがいる割合」自体は女性若年層に劣り3割程度であるものの、平均消費月額が22,958円と全ての性・年代の中で最も高いという意外な結果になりました。

可処分所得が増えた30代の男性が、趣味や推し活にまとまった金額を費やす傾向にあるようで、推し活市場の重要な購買層となっていることがわかります。